フォレスターとCX-5は車体サイズが近いことから、比較検討されている方も多いSUVです。
それぞれ自然吸気ガソリンエンジンのラインナップも備えつつ、次世代を意識した直噴ターボエンジンとディーゼルエンジンを採用している点で、他のSUVと大きく差別化を図っています。
今回は、それぞれの特徴をエンジン性能、デザイン、燃費などの面から比較してみました。
SUVを探している方にぴったりのモデルがどちらなのか、参考になれば幸いです。
スバル・フォレスターの特徴
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/content/design/img/exterior/img105.jpg
フォレスターはスバルが販売している、人気のクロスオーバーSUVです。
昨今のコンパクトSUVブームはどちらかというとオンロード走行を重視したモデルが多いですね。
それに対しフォレスターは、オフロードの走行も視野に入れた本格SUVです。
また、スバル独自の技術である「水平対向エンジン」と「シンメトリカルAWD」は、他にはないドライビング性能を実現しました。
更に特筆すべきは、最低地上高220mmというロードクリアランスです。
シティユーズはもちろん、雪道や未舗装路などのあらゆるアウトドアシーンでも大活躍すること間違いなしです。
フォレスターの水平対向エンジンの特徴
フォレスターの特徴は、ピストンを左右に水平に配置した、独特のレイアウトを持つ水平対向エンジンです。
この水平対向エンジンは、世界でも稀有な存在として有名です。
水平対向エンジンの特徴は、何といっても、回転バランスに優れ、低振動であることです。
低重心による優れた走行安定性と、衝突安全性能への貢献という点でも非常に優秀です。
フォレスターの搭載するシンメトリカルAWDとは
水平対向エンジンと左右対称のパワートレーンで構成された独自のAWDシステムが、シンメトリカルAWD。
重心位置が低く、前後左右の重量バランスに優れた構造です。
悪路でも安心感のあるドライビング、高速道路では疲労の少ない安定した走り実現しました。
また、コーナーでのワクワクするようなスポーティなハンドリングも特徴です。
このスバル独自のAWDシステムが、フォレスターのオールラウンドな走りを支えているのです。
マツダ・CX-5の特徴
引用:http://jp.mazdacdn.com/common/assets/cars/cx-5/img/highlight_1612/180208_cx5_highlight_driving.ts.1802080233050000.jpg
CX-5はマツダが販売する人気SUVです。
流行を取り入れたデザインは、SUVの力強さと流れるような外観を併せ持ったフォルム。
また、ガソリンエンジンのモデルだけでなく、いま世界で注目されているディーゼルエンジンを搭載している点も特徴です。
スカイアクティブテクノロジーと称するディーゼル技術は、世界でも高く評価されています。
CX-5のディーゼルエンジンってどんなエンジン?
2018年に入って、マイナーチェンジを行ったCX-5。
今回の変更では、『CX-8』に搭載されているものと同じ仕様のエンジンとなりました。
新しい仕様では、燃料噴射制御をより緻密にした急速多段燃焼とすることで、最高出力を190馬力に引き上げています。
また、最大トルクも450Nmまで引き上げています。
ディーゼルエンジン最大の特徴はその加速
実際にアクセルペダルを踏み込み加速していくと、加速力が格段に向上していることに気付く方も多いかもしれません。
従来のエンジンは、ディーゼルらしく、低速から盛り上がりそのまま強い加速となっていました。
改良されたエンジンはその力強いトルクに加えて、アクセルを踏んだ時にスッと前に出るのが特徴です。
新しい加速感に驚く方も多いかもしれません。
フォレスターとCX-5のデザインとサイズを比較
はじめに述べたように、似たようなサイズ感ということもあり、何かと比較されることの多いフォレスターとCX-5。
実際にデザインにどんな特徴があり、どの程度のサイジングなのかを確認してみましょう。
フォレスターの外観の特徴
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/content/design/img/exterior/gallery/img_lineup_advance.jpg
フォレスターはオンロード、オフロードどちらも得意とするSUVというのがコンセプト。
しかし、そのデザインはどちらかというとオフロード寄りです。
角形に近いボディラインはワイルドさを全面に押し出し、悪路の走破性の高さをイメージさせます。
SUVらしい存在感と力強さ、機能性を表現していると言えるでしょう。
また、随所にアクセントカラーやハイグロスブラックを配しているのも特徴です。
専用アルミホイールなどの装備品も、SUVらしい逞しさと精悍さを強調する仕様となっています。
フォレスターのサイズ
フォレスターは全長4,595mm、全幅1,795mm、全高1,715mmというサイズ感です。
ホイールベースは2,640mmで、最低地上高は220mmと、悪路やオフロードを想定されたサイジングとなっています。
CX-5の外観の特徴
http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
対するCX-5は、フォレスターとは対照的なデザインとなっています。
フロントマスクは精悍な顔立ちですが、全体を通して丸みを帯びているのが特徴。
現代の流れに沿ったデザイン、と言えるでしょう。
CX-5のサイズ
CX-5は全長が4,540mm、全幅1,840mm、全高1,705mm、最低地上高は210mmというサイズ。
フォレスターとそう大差はありませんが、ややフォレスターに分があります。
フォレスターとCX-5の燃費比較
デザインやサイズ感の他に、エンジン性能も非常に気になる部分だと思います。
ここでは、フォレスターとCX-5のエンジン性能や燃費について確認してみましょう。
フォレスターの自然吸気エンジン(AT)
・エンジン種類:水平対向4気筒「FB20」型 DOHC 16バルブ デュアルAVCS ガソリンエンジン
・総排気量:1,995cc
・最高出力:148ps/6,200rpm
・最大トルク:20.0kgf-m/4,200rpm
・燃費(JC08モード):16km/L
フォレスターの直噴ターボエンジン(2.0XT)
・エンジン種類:2.0ℓ DOHC 16バルブ デュアルAVCS 直噴ターボ DIT
・総排気量:1,998cc
・最高出力:280ps/5,700rpm
・最大トルク:35.7kgf-m/2,000-5,600rpm
・燃費(JC08モード):13.2km/L
CX-5のガソリンエンジン2.0L
・エンジン種類:直列4気筒
・総排気量:1,997cc
・最高出力:155ps
・最大トルク:20kgf-m
・燃費(JC08モード):16.4km/L
CX-5のディーゼルエンジン
・エンジン種類:直列4気筒ターボディーゼル
・総排気量:2,188cc
・最高出力:175ps
・最大トルク:42.8kgf-m
・燃費(JC08モード):18.0~18.4km/L
フォレスターとCX-5、どちらのエンジンが優秀?
2.0リッターのガソリンエンジンで見ると、エンジン性能は同レベルと言えます。
フォレスター2.0XTとCX-5のディーゼルではそもそもエンジンの種類が違うので比較が難しいです。
しかし、フォレスター2.0XTの圧倒的な加速力は、他のどのエンジンにもない、非常に魅力的な要素です。
フォレスターとCX-5の比較まとめ
フォレスターもCX-5も同じSUVというカテゴリーです。
しかし、直噴ターボとディーゼルと、それぞれ違うエンジン種類を採用することでしっかり住み分けができています。
オンロード走行がメインという方なら、CX-5のディーゼルもおすすめです。
しかし、オンロードとオフロードの両方の魅力を兼ね備えたフォレスターの方が、より魅力的な要素が多いのも事実です。
まずは、実車に触れて試乗してみることでそれぞれの良さを体感してみるといいかもしれませんね。