5代目となる新型フォレスターが販売されて、先代のフォレスターの中古車相場もこなれてきました。
フォレスターの中古モデルで注目されているグレードがあります。
それが、ターボモデルです。
ターボモデルは、現行モデルから廃止されたので、中古のターボモデルを探す人が増えているんです。
新型フォレスターで、ターボモデルが廃止されたことによって、中古車市場にどう影響があるのでしょうか。
そして、ターボモデルを中古で買う場合の注意点についてまとめました。
フォレスターターボの中古相場
引用:https://ucar.subaru.jp/search/car_id_916018083000100522007/
フォレスターが登場したのは、1997年です。
それから、2018年までの4代目が生産終了するまで、ターボモデルのラインナップがありました。
フォレスターのターボモデルは、ハイパワーなエンジンであり、STiに至っては、初代と2代目に設定がありました。
今もなお、根付いファンが多くいます。
フォレスターの中古車相場は、車両本体価格が10万円を切る個体から、300万円を超える個体まであります。
もちろん年式が古ければ車両価格は安くなりますが、その他に車両のコンディションにも影響されますから、4代目でも走行キロが極端に多かったり、車両の状態が悪ければ価格はかなり安くなります。
ターボモデルの相場
引用:https://ucar.subaru.jp/search/car_id_700050163930180917001/
フォレスターターボモデルの中古車相場は、車両価格が10万円から260万程度で推移してます。
STiモデルは、120万円前後であり、STiの安い個体があれば、お買い得と言えます。
ターボモデルは、ターボ無しと比べ上位モデルなので、中古車相場もターボ無しより高めに推移しています。
しかし、中には、ターボモデルで極端に安い個体があります。
もちろん、安いということは、それなりに車の状態が悪いということなので、安易に手を出さない方が無難です。
ターボモデルの目安価格
先代の4代目フォレスターを検討するなら、260万円前後が目安になります。
もし、3代目なら、170万円前後が目安になります。
(2代目であれば、100万円前後、初代なら40万円前後を基準になります。)
ただし、STiに関しては、値段にばらつきがあります。
それは、車の状態や走行距離で判断するのは難しいからなんです。
もし、程度が良ければ、かなり強気な価格設定をしている中古車店があるなど、価格が少しずつ高くなってきています。
ターボは、ターボ無しに比べエンジンにかかる負荷も大きく、また車の管理が行き届いていなければ不具合も出やすくなっていますから、
ターボモデルを購入する時の注意点
ターボモデルを購入する場合に注意したいのは、エンジンコンディションです。
ターボモデルは、ターボチャージャーをエンジンに取り付けて、通常のエンジンよりパワーを出しています。
そのため、走行距離が多くなれば、それだけエンジンやターボチャージャーにかかる負荷も大きくなってきます。
現状で問題なくエンジンがかかっても、ちょっとしたことでエンジンが不調になることもあります。
エンジンの注目ポイント
特に、ターボ車になれば、センサーも多くついており、それらのセンサー類の故障も視野に入れておく必要があります。
ターボチャージャーは、1分間に20万回転にも及ぶ回転をしているので、軸受け部分の劣化も考えられます。
そこで走行距離やエンジンオイルの管理は非常に重要となってきます。
ターボ車の走行距離について
引用:https://ucar.subaru.jp/search/car_id_700050163930180917001/
一般的に日本の中古車市場では、走行10万キロを境にかなりシビアな価格設定となります。
明らかに、価格は安くなるんです。
また、一般消費者も「10万キロを超えた車=商品価値が低いイメージ」が、非常に高くなっています。
10万キロが目安になる理由
この10万キロという目安は、エンジンベルトの寿命が10万キロだったので、意識されるようになりました。
ベルトの寿命が10万キロとされていたので、ベルトの交換に5万円以上の出費を覚悟しなければならなくなるからです。
しかし、実際は、車が10万キロで寿命を迎えるはずはないんです。
しっかりとメンテナンスを行っていれば、20万キロでも30万キロでも走ることができます。
ここで重要になるのが、しっかりとしたメンテナンスを行っているかどうかです。
フォレスターターボ車の場合
フォレスターも、古いターボ車はタイミングベルトを使用しているので、10万キロでの定期交換が必要になります。
10万キロ以上走っていても、ディーラーや認証工場などでタイミングベルトを交換し、整備記録簿が新車時より残っている車であれば問題は少ないといえるでしょう。
少走行車は買い?
走行距離の少ない「少走行車」だからと飛びつくのも危険です。
日本では、1年に1万キロ走るのが普通と言われています。
もし、これよりも極端に走行距離が少ない車の場合も、問題点があるんです。
それは、エンジンをほとんど使っていない可能性があり、不安が残ります。
エンジンは機械なので、動かしていなければ100%の能力を出すことはできません。
もし、少走行車の車を購入して、いきなり全開走行したとたんに車が壊れるといった可能性があるんです。
しかも、その事例も多数報告されています。
フォレスターのターボを中古車で購入する場合は、走行距離が平均的な距離であるかどうかを確認しておく必要があります。
エンジンオイル管理
引用:https://ucar.subaru.jp/search/car_id_700050163930180917001/
エンジンオイルは、人間に置き換えれば血液と同じということになります。
オイルは、エンジン内部の潤滑、清浄そして冷却の役目を担っています。
特に、ターボ車の場合は、1000℃にもなる排気ガスをターボチャージャーで受けていますから、高負荷で走行中、ターボチャージャーは真っ赤になっています。
そのため、オイルへの負担も大きくなり、オイル交換を定期的に行っていなければ、各部にダメージが蓄積されていくことになります。
オイル管理を見極めるポイント
オイル管理の良し悪しを見極める一つの方法として、エンジンオイルを注入するオイルフィラーキャップを開けて、キャップの裏を見る方法があります。
もし、キャップの裏にスラッジと呼ばれる黒い塊の汚れがこびりついていたら、オイル管理が悪い車と言えます。
このほか、スバルの水平対向エンジンは、オイル漏れがしやすいので、展示されている車の下を見て、オイルが落ちていないか確認する方法もあります。
しっかりとちぇっくしたい方は、ボンネットを開けてエンジンの下の方を上からくまなく覗きこみ、オイル漏れがないか確認することをおすすめします。
フォレスターのターボ車廃止で注意したい点のまとめ
廃止になってしまったフォレスターのターボモデルは、根強い人気があります。
しかし、フォレスターのターボモデルは、現行モデルでは購入ができないので、中古車市場で探すしか方法がありません。
どうしてもフォレスターのターボモデルを購入したい方は、中古車市場を探すことになるのですが、チェックしておかなければ、後悔してしまうかもしれません。
チェックするときは、車両の確認のほか、整備記録簿の確認は必ず行いたいところです。