5代目新型フォレスターが発売されましたね。
ユーザーからは、4代目から、それほど変わり映えがしないといった意見も聞かれます。
今回フルモデルチェンジをしたわけですが、本当に違いがないんでしょうか。
そこで、5代目と4代目をデザインやスペックを比較してみたいと思います。
具体的に、どのように進化を遂げてきたのかを比較することによって、今買うおすすめのフォレスターは「新型」なのか「中古」を選ぶほうがいいのかを検証します。
フォレスターのエクステリアデザイン比較
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html
フォレスターの新旧並べてみると、デザインがよく似ているのでどこが変わったのか分かりにくいことは事実です。
しかし、よく見ると新型フォレスターは、フェンダーの張り出しが強調されているんです。
これによって、先代よりも躍動感のあるデザインへと変更されているのがわかります。
バンパーデザインも先代より重厚で安心感のあるしっかりとしたデザインへと変更されています。
この重厚感が、先代の軽いデザインから高級感のあるデザインへと導いているんです。
エクステリアサイズ比較
新型フォレスターを見ると、先代より車体が大きくなった印象があります。
しかし、実際の寸法は、全長4625×全幅1815×全高1730mmと、先代の全長4595×全幅1795×全高1715mmより、ほんのわずか車体が大きくなったにすぎません。
エクステリアなら新型
エクステリアから考えると、基本的には、新型フォレスターがおすすめです。
しかし、じっくりと見ないと分かりにくい点やサイズもほとんど変わらないという結果もあります。
もし、予算を抑えたい方は、中古を選ぶ方がおすすめです。
フォレスターの内装デザイン比較
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/interior.html
インパネ
新型フォレスターのインパネは、エクステリアと対照的に、大きく刷新が図られました。
そのデザインは、インプレッサと共通のデザインとなっています。
デザインコンセプトは、インプレッサに専用開発されたものではなく、次世代のスバルのために開発されたインパネデザインであり、近未来的なデザインとなっています。
新型のインパネから、センターコンソールにつながるデザインは、実際に車に乗り込むと、車に守られているといった感覚になるほどホールド性に優れています。
ここは、先代よりSUVの力強さをより強調しています。
シートバリエーション
シートバリエーションは、4タイプ設定されています。
タイプによっては、ステッチカラーやアクセントカラーが施され、先代フォレスターより高級感が増しています。
室内居住性
室内居住性は、全幅が先代より拡幅された分、乗員同士の距離感が拡大されています。
メリットとしては、後部座席の足元が広く快適になっている点です。
ラゲッジスペース
新型フォレスターのラゲッジスペースは、開口部が1300mmと広くとられています。
そのため、荷物の出し入れが、先代フォレスターに比べ、かなりスムーズにできるようになっています。
これは、先代が、フロントシート重視の設計だったのに対し、新型は、後部座席やラゲッジスペースの収納性や広さをよく考えて設計された車ということがわかります。
インテリア面では新型
インパネ、シートバリエーション、室内居住性、ラゲッジスペースのすべての面において、新型が優勢です。
インテリア面での評価は、新型でした。
フォレスターのエンジンスペックと燃費比較
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/driving/2.5engine.html
新型フォレスターのパワートレインは、「水平対向2.5リッターNA」と「水平対向2.0リッター+モーターのe-BOXER」の2タイプを用意しています。
大きな変更点は、先代までのターボがラインナップから消えていることです。
水平対向2.5リッターNA
肝心の動力性能は、新型の2.5リッタ―を走らせると、下からモリモリと湧き上がるトルク感は感じられませんが、実用域では不便を感じさせることがないレベルとなっています。
新型フォレスターのパワーは、184ps/239Nmのパフォーマンスを誇ります。
そして、燃費はJC08モードで14.6km/lと、先代の2リッターエンジンよりパワフルとなっています。
e-BOXER(ハイブリッド)
水平対向2.0リッター+モーターの「e-BOXER」は、2.0リッターエンジンとトランスミッションの間に10ps/65Nmのモーターを挟んだシンプルなパラレルハイブリッドです。
同じパラレルハイブリッドを搭載した先代XVハイブリッドと異なるのが、バッテリーがニッケル水素からリチウムイオンに変更されている点です。
この違いは、走らせるとすぐにモーターの強力なアシストで実感することができ、それはまさに電動ターボのように下からトルクが強力に湧き出てきます。
しかし、高回転までモーターの力強さは持続することがなく、低回転向きの街乗りを意識した味付けのパワートレインと言えるでしょう。
燃費は、JC08モードで18.6km/lとなっています。
これは、先代のフォレスターのメインユニットである2.0リッタ―エンジンが、JC08モードで13.4~16.0km/lであったことを考えると、パワーと燃費を両立したパワーユニットと言えるでしょう。
しかし、強烈なパワーは、先代フォレスターのターボエンジンには遠く及ばないため、新型でターボモデルが廃止されるうわさを聞き付けたユーザーによる、ターボモデル購入の駆け込み需要がかなり増えました。
エンジンスペックなら新型
エンジンスペックや燃費面を総合的に判断すると、新型フォレスターがおすすめです。
ただ、パワーを重視したい方は、中古のターボモデルのフォレスターがおすすめです。
フォレスターの安全支援システム比較
引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/safety/safety2_3.html
スバルの安全支援システムといえば、「アイサイト」ですが、旧型のアイサイトバージョン3に対して、新型は最新のアイサイト・ツーリングアシストを採用しています。
安全支援システムのようなテクノロジーは、最新のものが、最良になります。
この点は、どうしても新型フォレスターのほうが有利です。
さらに新型には、スバル初採用の「ドライバーモニタリングシステム」をAdvanceに搭載しています。
これは、ドライバーの脇見運転や居眠り運転を察知して注意を促すことで安全運転をサポートしてくれるシステムなんです。
安全システムは新型
安全システムでは、新型が圧倒的におすすめです。
中古のフォレスターにも安全システムがありますが、最新の技術には及ばないです。
フォレスター新旧比較まとめ
新型と旧型フォレスターを項目別に比較しました。
新型フォレスターは、旧型に比べて技術の進歩から、運転押しやすさ、安全性、そして快適性が上回っています。
先進技術と快適性を求めるのであれば、新型フォレスターが、旧型より優れていることは、間違いありません。
しかし、スポーツSUVとしてスバルらしい強力なパワーを求めるのであれば、先代のターボモデルが現時点でおすすめのフォレスターと言えるでしょう。
ターボモデルを手に入れるには、現時点では、中古車市場を探すしか方法がありません。
中古車の場合は、条件にあった中古車が見つかるかどうかも問題になってきます。
中古車は、価格が安いというメリットがある反面、条件にあった車が見つかりにくい点があります。
どうしてもターボが欲しい場合は、早く見つかれば、ラッキーという気持ちで、根気強く探すことになります。
どうしもターボという方以外は、新型フォレスターを選んでおけば間違いないですね。