新型CR-Vにはハイブリット車とガソリン車の2種類のエンジンが用意されていますが、エンジンの違いで自動車にかかる税金も変わってきます。
どちらが得なんでしょうか。
もちろん、ハイブリッドの方が得なんです。
ハイブリッドの方が得ということを知っている人は、多いかも知れませんね。
しかし、実際には、どれくらいの金額が変わってくるんでしょうか。
そこで、新型CR-Vを選ぶにあたり、エコカー減税等の税金の違いについて詳しくご紹介します。
エコカー減税とグリーン化特例
まず、簡単に減税の内容についてまとめておきたいと思います。
エコカー減税
エコカー減税は、排気ガスと燃費性能が国土交通省で定める基準値をクリアした車種に、環境性能に優れた自動車であるとして、税金が優遇される制度です。
エコカー減税を受けるためには、平成17年度排出ガス基準をクリアし、平成27年度、平成32年度燃費基準をクリアする事が条件になります。
グリーン化特例は、排出ガスと燃費性能に優れた自動車に対し、性能に応じて自動車税を軽減する措置で、新車登録をした翌年度の1年間が適応されます。
ただし、適応期間は平成31年度3月31日までとなっています。
新型CR-Vのエコカー減税
これら2つの基準は、新型CR-Vもエンジン種類問わずクリアできているので、それぞれの税金の優遇を受ける事ができます。
しかし、エンジンタイプによりその優遇率が変わってきます。
優遇率が違うので、ガソリンエンジンとハイブリットエンジンのどちらを選ぶかによって、購入コストが大きく変わってくるんです。
その違いついては、後で、詳しく見ていきます。
平成17年排出ガス基準低減レベル
引用:https://www.honda.co.jp/green-tax/reduction/
平成15年10月以降に、新たに型式指定を受けた車(自動車を製造し販売する前に国土交通省に届け出を行い型式指定を交付される)で、平成17年排出ガス基準をクリアした車が対象です。
その基準は、非メタン炭化水素(NMHC)と窒素酸化物(NOx)が低減されたことです。
この条件にも種類があり、「50%低減された車」と「75%低減された車」があります。
それぞれの条件をクリアした車には、車検証に記載されたり、ステッカーが貼られます。
新型CR-Vの排ガス基準
新形新型CR-Vには、ハイブリット車とガソリン車が設定されていますが、全タイプで平成17年年度排出ガス基準75%低減レベルをクリアしています。
エコカー減税と自動車税の減税を受ける事ができます。
ただし、細かい減税率は、それぞれの車の燃費基準で変わってきます。
平成32年度燃費基準
引用:https://www.honda.co.jp/green-tax/reduction/
平成23年度燃費基準は、JC08モードで走行試験が行われ、車輛重量を16段階に分けてクラス別に燃費基準を定めています。
下記の表は新型CR-Vの燃費基準に当てはまる部分を一部抜粋して掲載しています。
平成 32 年度燃費基準値及び減税対象基準値一部抜粋 (単位:㎞/ℓ)
新型CR-Vハイブリット車の燃費基準
新型CR-Vのフラッグシップモデルであるスポーツハイブリットi-MMDは、車輛重量が1,761㎏未満でJC08モードが20.8km/lなので、表の中の赤字の部分に該当し、平成32年度燃費基準+30%をクリアします。
この燃費基準をクリアすれば、自動車取得税・80%、自動車重量税・75%、自動車税・75%が、それぞれ軽減されます。
新型CR-Vガソリン車の燃費基準
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/styling/design/
新型CR-Vには、ガソリンエンジンとして、1.5L VTEC TURBOが用意されています。
このエンジンを搭載するモデルは、車両重量が、1,485kgから1,625kgまであり、JC08モードが車重が軽いモデルで18km/l、重い方で17km/lとなります。
上記の表で緑の部分に該当する事から、平成32年度燃費基準達成車となり、自動車取得税は20%、重量税は25%それぞれ軽減されますが、自動車税は減税対象ではありません。
減税になる税金とは
車にかかる税金には、①自動車を購入する際にかかる「自動車取得税と消費税」、②自動車を新規に登録する時や車検時に支払う「重量税」、③毎年支払う「自動車税」があります。
その中で、エコカー減税を受けられるのは、消費税と自動車税以外です。
グリーン化特例は、自動車税で軽減されます。
自動車取得税は、自動車購入時に、国土交通省に届けられた類別区分番号と型式指定番号、そして年式により税事務所により細かく決められています。
自動車取得税
自動車取得税は、自動車購入の際に支払う税金で、エコカー減税を受ける事ができます。
自動車取得税の計算は、
課税標準価格+付加物の価額=取得価格
取得価格×3%=自動車取得税
となります。
課税標準価格は、税事務所にある「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧表」に記載の金額ですが、一般的に、新車価格の90%程度です。
そこで、新型CR-Vの購入をシミュレーションしてみたいと思います。
今回計算するのは、ガソリン車及びハイブリット車の支払価格をオプション装備込みで400万円として算出してみます。
ハイブリット車の自動車取得税
新型CR-Vのハイブリット車(新車価格400万円のオプション無し)を購入したとして計算してみます。
課税標準価格は、新車価格(400万円)の90%として、360万円です。
課税標準価格の3%が、自働車取得税なので、108,000円となります。
通常は、この108,000円を支払うのですが、ハイブリッド車は、80%減税されます。
108,000円から、86,400円減税されて、支払う取得税は、21,600円となります。
ガソリン車の自動車取得税
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/styling/design/
新型CR-Vのガソリン車(新車価格350万円、オプション価格50万円)を購入したとして計算してみます。
課税標準価格は、新車価格(350万円)の90%として、315万円です。
オプション価格が50万円なので、最終的な課税標準価格は、365万円となります。
課税標準価格がの3%が自動車取得税なので、109,500円となります。
通常は、この金額を支払うのですが、新型CR-Vのガソリン車も減税があり、20%減税されます。
109,500円から、21,900円減税されて、支払う取得税は87,600円となります。
重量税
新型CR-Vのほとんどの車種は、車輛重量が1.5トンを超えています。
これだけ重量があるので、新車登録時に支払う重量税の標準税額は、30,000円となります。
しかし、新型CR-Vは、エコカー減税対象車種になっているので、ここでも減税があります。
ハイブリット車は、75%(22,500円)軽減となり、重量税が7,500円です。
ガソリン車は、25%(7,500円)の軽減で、重量税が22,500円となります。
自動車税
自動車税は、グリーン化特例として減税が行われます。
新型CR-Vで、適応されるのは、ハイブリット車だけです。
新型CR-Vのハイブリッド車
ハイブリット車のエンジンは、2L以下なので、標準税率は39,500円です。
そこから、75%軽減(29,500円減税)されて、支払う自動車税は、10,000円となります。
新型CR-Vのガソリン車
新型CR-Vのガソリン車は、排気量1.5L以下なので、税額は34,500円です。
ガソリン車は、減税対象ではないので、支払う税額は変わりません。
新型CR-V減税額比較
ハイブリッド車
自働車取得税(86,400円)、重量税(22,500円)、自働車税(29,500円)
減税額合計:138,400円
ガソリン車
自働車取得税(21,900円)、重量税(7,500円)、自働車税(0円)
減税額合計:29,400円
新型CR-Vの減税まとめ
新型CR-Vを購入すると、必要になってくる税金についてまとめました。
新車を購入するときには、車両価格以外に税金が必要になります。
税金を含めた総額と自分の予算を考えて、ガソリン車にするか、ハイブリット車にするか検討するケースもありますよね。
エコカー減税で受ける恩恵はハイブリット車のほうが大きいんです。
同じ400万円の予算でも、税金だけで10万円以上もハイブリット車のほうが安くなります。
新型CR-Vを購入する時にハイブリット車を選べば、安くなった分を違うことに使うことができます。
エコカー減税等の恩恵が受けられるので、ハイブリット車がおすすめです。