新型CR-Ⅴでは、歴代のCR-Ⅴシリーズで、初となる「ハイブリットモデル」がラインナップに加わりました。
今回追加されがハイブリッドは、気になるけど・・・
ガソリンエンジンとどう違うんだろうと思う人も多いですよね。
そこで、新型CR-Vのガソリンエンジンとハイブリットを比較し、どちらのエンジンがおすすめなのかを比較してみました。
新型CR-Vのハイブリットエンジンとは
引用:https://www.hondaphil.com/model/cr-v/
今回CR-Ⅴに搭載されるハイブリッドは、「SPORTS HYBRID i-MMD」と呼ばれるシステムです。
この「SPORTS HYBRID i-MMD」は、既に、ホンダで採用されているシステムに近いんです。
例えば、アコードやオデッセイ、そしてステップワゴンにも搭載されるシステムと構成は同じです。
2.0Lガソリンエンジン+2モーターのハイブリットトレーンで、既に販売されているi-MMDと大きな変更はないようです。
具体的には、どんなものなのでしょうか。
新しいホンダのハイブリッド「SPORTS HYBRID i-MMD」の仕組みや性能について、もう少し詳しく解説します。
SPORTS HYBRID i-MMDとは
引用:https://global.honda/innovation/technology/automobile/hybrid/i-MMD-picturebook.html
i-MMDの特徴は、3つの走行モードを持っている点です。
①EVドライブモード:エンジン停止時にバッテリーに蓄えた電力のみでタイヤを回す。
②ハイブリッドドライブモード:バッテリーの電力だけでは足りないときに、エンジンの動力で発電用モーターを回して走行用モーターを駆動する。
③エンジンドライブモード:高速走行時に、エンジンの出力を駆動輪に直結し走行する。
この3つのモードを走行条件に合わせて使い分ける事で、力強い加速と低燃費を実現することができる夢の新システムです。
特に注目したい点は、②ハイブリッドドライブモードと③エンジンドライブモードです。
SPORTS HYBRID i-MMDの特徴
まず、②ハイブリッドドライブモードは、日産のe-POWERとほぼ同じシステムです。
e-POWERは、走行性で定評がありますよね。
この「SPORTS HYBRID i-MMD」は、「e-POWER」と同様の走行性を実現するんです。
更に、注目は、③エンジンドライブモードです。
③エンジンドライブモードにおいては、高速域のモーターの駆動ロスを避けるために、高速域で効率の良いエンジンの駆動に切り替えてくれるんです。
このように、i-MMDは、モーターとエンジンのいいとこ取りをしたシステムになっています。
新型CR-Vには、この新システムが搭載されるんです。
新型CR-Vガソリンエンジンとは
引用:https://automobiles.honda.com/cr-v#
新型CR-Vには、1.5Lのガソリンターボエンジンも用意されています。
このエンジンは、最近日本でも採用が進んでいるダウンサイジングターボエンジンなんです。
ダウンサイジングターボエンジンは、ヨーロッパではいち早くダウンサイジング化が進みました。
このエンジンの特徴は、低排気量の燃費と高排気量のパワーを兼ね備えたエコでパワフルなところです。
1.5L ダウンサイジングターボの実力
1.5Lダウンサイジングターボエンジンは、CVT車で193psを発揮し、最大トルクは24.8kgmを発生します。
加速力は、0~100km/hまで10秒となっていますが、高速道路の合流でも問題なくこなせるレベルです。
もちろん、普通に運転するときに、不便に感じる事はないでしょう。
エンジンのフィーリングが好きな方には、このガソリンエンジンのほうが、合うかもしれません。
新型CR-Vハイブリッドとガソリンの燃費比較
ハイブリッド
新型CR-Vのハイブリッドは、すでに海外で先行販売されており、海外仕様から動力性能や燃費を推測してみます。
まず、動力性能は3リッターのガソリンエンジン並みで、燃費においては24km/lから25km/l走るとされています。
この燃費を見る限り、すでに販売されているオデッセイのi-MMDが17km/lほどなので、それよりはるかに燃費が良い事になります。
動力性能に関しては、走行のほとんどがモーターによる走行となるので、走りは電気自動車に近いでしょう。
モーターによる加速は強力で、アクセル操作にリニアに反応し、直線的な加速を提供します。
モーターは反応が早いので、細かい速度調整が楽にこなせ、巡行中にアクセルを踏み込んでも瞬時に反応を見せます。
エンジンによる駆動は70Km/hからとされていますが、それ以下の速度でアクセルを踏むと加速力を上げるために発電を多くする必要があります。
このアクセル操作に合わせてエンジン回転が上がるので、ドライバーの感性に忠実なエンジン音を奏でます。
ガソリン
燃費は、欧州複合モードで14.1~15.9km/リットルとなっています。
この燃費は、特別悪い数値ではないんですが、ハイブリットモデルに比べると、分が悪いと言えます。
新型CR-Vハイブリッド車とガソリン車の総合比較
引用:https://global.honda/innovation/technology/automobile/hybrid/i-MMD-picturebook.html
ガソリンエンジンとハイブリットエンジンでは、走行性能、燃費性能ともにハイブリットのほうが上となります。
走行性比較
発進加速もハイブリットであれば、3リッタークラス並の加速ができます。
この加速ができるハイブリッドに、ガソリンエンジンでは太刀打ちできないでしょう。
価格比較
ガソリンエンジンが、323~403万円です。
これに対し、ハイブリットが378~436万円となっています。
この価格差は、33~55万円です。
価格的には、それほど大きな差は、ありません。
乗車定員
引用:https://www.hondaphil.com/cr-v/new
ハイブリットには、5人乗りしかありません。
ガソリン車なら、5人乗りに加えて7人乗りを選ぶことも可能です。
もし、新型CR-Ⅴで、3列シートの購入を検討しているなら、ガソリン車を選ぶ必要があります。
3列シートを諦める事ができるなら、価格設定を考えてもハイブリット車がおすすめです。
新型CR-Vでハイブリッドを選んだ場合は、長く乗れば乗るほど、燃料代でメリットが出ます。
少しづつの積み重ねではありますが、何年も乗っているとガソリン代として支払う金額の差は、大きく変わってきますからね。
CR-Vハイブリッド比較のまとめ
新型CR-V の心臓部であるエンジンについて解説してきました。
新型CR-Vには、ハイブリッドエンジンとガソリンエンジンがありますが、おすすめは、ハイブリッドです。
ハイブリッドは、走行性に優れているだけではなく、燃費がいいですからね。
しかし、ガソリンエンジンが悪いわけではありません。
どちらがいいかを選ぶために2つを比較をしましたが、1つ言えることは、ガソリンエンジンもハイブリットエンジンも非常に、よくできたエンジンには変わりないということです。
性能面では、どちらもすぐれたエンジンなので、好みによるところも大きいのではないでしょうか。
もちろん、どちらも環境性能をクリアしているので、エコカー減税の恩恵は受ける事ができるはずです。
3列シートで、7人乗りを探している方は、必然的にガソリン車になるので、エンジンを選択する余地は少ないです。
もし、その制約がない場合は、是非、先進技術のi-MMDをご自身の目と体で体感してみてはいかがでしょう。