新型CR-Vには、歴代初となる3列シートの7人乗りモデルがラインナップに加わりました。
7人乗りになると家族が多い方や、大人数でのお出かけが多い方には朗報ですね。
しかし、それ以外の方には、この変更は、関係ないことなんでしょうか。
それとも・・・、
そこで、新型CR-Vの7人乗りと5人乗りの違いはどこにあり、それぞれどういったメリットやデメリットがあるのかを解説していきます。
新型CR-Vグレード別:7人乗りと5人乗り比較
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/
新型CR-Vは、グレードや駆動方式にとらわれず、7人乗りと5人乗りを選ぶことができます。
そこで、グレードの違いによって、7人乗りと5人乗りにどういった違いがあるのかを見ていきます。
比較グレード
グレードは、「EX」と「EX・Masterpiece・Masterpiece」の2種類の設定があります。
駆動方式にも、FF車と4DWがあります。
グレードと駆動方式によって比較していきます。
EX:7人乗りと5人乗り
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/type/gasoline/
車両本体価格
5人乗り:3,230,280円(ガソリン車)~4,000,320円(ハイブリッド車)
7人乗り:3,421,440円~3,637,440円(ガソリン車)
主要装備
5人乗りも7人乗りも同じです。
メーカーオプション
7人乗り:3列シートが標準で装備
シート生地は、1列目と2列目と同じファブリックシートですが、ディーラーオプションで選べる商品は、7人乗りと5人乗りで異なります。
5人乗り:19インチのMG-027ステルスグリントブラックアルミホイールと18インチのMS-039ベルリナブラックの2種類から選択可能(ディーラーオプション)※7人乗りは、18インチのMS-039ベルリナブラックのみ。
このほか、ラゲージルーム内のカーゴトレイのディーラーオプション設定が5人乗り用しか設定がなく、7人乗りでカーゴトレイを用意するとなれば、自身でカー用品店などで汎用品を購入するしかありません。
EX・Masterpiece:7人乗りと5人乗り
引用:https://www.honda.co.jp/ACCESS/cr-v/
車両本体価格
5人乗り:3,591,000円(ガソリン車)~4,361,040円(ハイブリッド車)
7人乗り:3,814,560円~4,030,560円(ガソリン車)
主要装備
EX・Masterpieceになると、5人乗りも7人乗りも本革シートが標準装備です。
但し、7人乗りの場合は、3列目シートは合成皮革になります。
メーカーオプション
オプションの違いは、5人乗りにはアルミホールに19インチの設定があるのに対し、7人乗りは18インチのみとなります。
このほか、カーゴマットの設定が5人乗りしか設定がありません。
CRーVの駆動方式別7人乗りと5人乗りの違い
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/
新型CR-Vでは、「FF」と「4WD」の駆動方式があります。
そこで、「FF」と「4WD」の5人乗りと7人乗りについて比較していきます。
FF:7人乗りと5人乗りの違い
車重
7人乗りの車重は、5人よりも70kg重くなります。
車重が重くなるデメリットは、燃費性能の悪化です。
また、フルで乗車した時の操縦安定性が悪化します。
悪化するといっても問題があるレベルではありませんが、5人乗りの方が良いことは知っておきたい点です。
ルーフレール
FF車を選んだ時の主な違いは、5人乗りではルーフレールが標準装備であるのに対し、7人乗りでは標準装備されていないことです。
7人乗りのルーフレールは、メーカーオプション扱いになっています。
オプション価格は、33,200円です。
4WD:5人乗りと7人乗りの違い
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/
車重
4WDの車両重量は、5人乗りで1,570kgです。
7人乗りでは1,640kgと、70kgも重量が違います。
これは、成人男性の標準体重とほぼ同じなので、7人乗りでは一人の成人男性を常に載せているのと同じ状態です。
もちろんこれだけ重量増があれば、コーナリングなどの運動性能にも差となって現れます。
この点は、FF車と同じように7人乗りのほうが燃費は悪くなるでしょう。
ルーフレール
FF車ではルーフレールが5人乗りでは標準装備でしたが、4WDでは、5人乗りも7人乗りもメーカーオプションとなります。
パワートレイン別:7人乗りと5人乗りの違い
引用:https://www.honda.co.jp/CR-V/webcatalog/performance/driving/
新型CR-Vのパワーユニットには、ガソリン車とハイブリッドがあります。
ガソリン車には、7人乗りと5人乗りから選ぶことができますが、ハイブリッドは、5人乗りだけです。
そこで5人乗りのハイブリッドモデルと、7人乗りの1.5Lターボエンジンモデルとを比べてみます。
ハイブリッド:5人乗り
大きな違いは、動力性能です。
ハイブリッド車は、3Lエンジンなみのトルクを発生し、力強く走ることができます。
そのパワーユニットで5人乗りなんです。
つまり、かなり余裕の走りができるということなんです。
ガソリン車:7人乗り
7人乗りのパワーユニットは、2.4 Lエンジン並みの出力特性があります。
そのパワーユニットの7人乗りの中で、一番重いEX・Masterpieceになると車重は、1,680kgです。
これは、ハイブリッドのEX・Masterpieceの4WDより、わずか20kg軽いだけです。
つまり、ハイブリッドモデルの5人乗りのほうが快適に運転することができるでしょう。
7人乗りと5人乗りの車重
7人乗りと5人乗りの違いの1つに車重があります。
違いとしては、4DW の7人乗りは1.5Lガソリンエンジン搭載車の中で一番車両重量が重く、1,680kgもあります。
これは、5人乗りより70kgも重く、一番軽いEXのFFモデルより160kgも重くなります。
重量差によっておこる問題点をまとめました。
燃費
7人乗りの場合は、一人で乗車していても、3列目シートの分車重が増しており、重量が重くなります。
その結果、5人乗りよりも燃費が悪くなります。
5人乗りの燃費(JC08モード)が15.8km/lなのに対し、7人乗りでは15.4km/lとなります。
このJC08モードを測定する時には、乗車人数が一人となっています。
しかも、乗車している人の体重は考慮されていません。
つまり、人数が多く乗れる7人乗りでフル乗車で走行すれば、それだけ燃費は悪くなるということになります。
操作性
5人乗りも7人乗りも同じサスペンションに同じブレーキを使用しています。
同じサスペンションなので、5人乗りでフル乗車したCR-Vより、7人乗りでフル乗車したCR-Vのほうが車の挙動が不安定になりやすいんです。
また、ブレーキも7人乗りにフルに乗車したCR-Vは、5人乗りでフルに乗車したCR-Vより効きが悪いといえます。
7人乗りと5人乗りの比較まとめ
新型CR-Vの7人乗りと5人乗りを装備と燃費や操縦性能で比較してきました。
比較した結果として、5人乗りのほうが、オプション品の充実や走行性能、そして燃費性能も勝っているといえます。
しかし、7人乗りのメリットは、何といっても多くの人数で乗ることができる点です。
家族が多い方や、大人数で集まって移動することが多い方には、重要なポイントですよね。
7人で移動するときに、5人乗りなら、車が2台必要になります。
7人乗りなら、1台で全員乗ることができますからね。
燃費や操縦性の面でデメリットはありますが、多人数で使用ことが多い方には、7人乗りがおすすめです。