マツダでは、コンパクトSUVのCX-3とミドルSUVのCX-5をラインナップしています。
この車種は、同じメーカーから販売されていますが、どちらを選べばよいか悩むことが多い車種でもあります。
そこで、CX-3とCX-5を多角的に比較検証して、どちらがおすすめなのか詳しくお届けします。
CX-3とCX-5の性能・サイズ比較
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/
マツダから販売されているSUVの中で、比較的検討されやすいのがCX-3とCX-5になります。
魂動デザインで、統一性を持たせたスタイルとなっているマツダのこの2台は、ぱっと見が区別できない人も少なくありません。
もちろん、車格がCX-5のほうが上ですが、ただ車格が上という違いだけでなく、多くの部分でCX-3とCX-5には違いが見られます。
そこで、いろんな角度から違いを比較してみていきます。
エクステリアサイズの違い比較
CX-3とCX-5のサイズは、かなりの違いがありもちろん大きいのは、CX-5です。
そこで、ボディーサイズの詳細を比べてみます。
CX-3 | CX-5 | |
全長 | 4,275mm | 4,545mm |
全幅 | 1,765mm | 1,840mm |
全高 | 1,550mm | 1,690mm |
ホイールベース | 2,570mm | 2,700mm |
車両重量 | 1,230kg〜1,370kg | 1,520kg〜1,710kg |
ボディーサイズを数値で比べて見てみると、CX-5のほうが一回り大きいことがわかります。
特に車幅ではCX-5は、1,800mmを超えています。
1,765mmのCX-3と比べると、CX-5では、狭い道などでの取り回しは、かなり気を使います。
また、全高では、CX-3が立体駐車場ギリギリの1,550mmであるのに対し、CX-5では制限にかかる可能性があります。
CX-5の高さは、1,690mmとなっているので、立体駐車場に駐車するときは注意が必要です。
インテリアサイズの違い比較
インテリアデザインは、同じマツダでしかもSUVとして共通していますから、直線基調のダッシュボードのデザインや室内の作りはほとんど一緒です。
ただ、作りが似ていても質感や細かなデザインは、CX-3より上級クラスのCX-5のほうがより洗練された上質なデザインとなります。
肝心のインテリアサイズを比べてみます。
CX-3 | CX-5 | |
室内長 | 1,810mm | 1,890mm |
室内幅 | 1,435mm | 1,540mm |
室内高 | 1,210mm | 1,265mm |
室内の大きさもCX-5のほうが、かなり余裕のあるスペースを確保していますが、これは後部座席の広さに大きく関係しています。
CX-5では、リクライニング機構の付いたリアシートを採用しており、CX-3よりかなり快適に後部座席に乗車することができます。
CX-3で後部座席に乗車し、長距離移動には少し難がありますが、CX-5ではほとんど問題なく後部座席に座っていられます。
走行性能の違い比較
CX-3とCX-5には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップがされています。
エンジン排気量や性能は、全く別のエンジンとなります。
エンジンが違う理由には、車重の違いも関係しますが、気持ちよい走りを求めると、エンジン出力が高くなるのは必然的であり、CX-5のほうがよりパワフルなエンジンを積んでいることになります。
走行性能は、CX-5にはリアにマルチリンクサスペンションを採用しているので、トーションバー式サスペンションのCX-3とは、かなり走りの違いが見られます。
特に凸凹した道を走る場合は、マルチリンクの追従性の良さから、CX-5は滑らかに走行することができますが、CX-3ではかなり車が跳ねる動きとなります。
エンジン性能からサスペンションに至るまで、CX-5ではワンランク以上の走行性能を約束します。
装備の違い比較
装備の違いを上げればキリがないほどありますが、特に大きな違いは、CX-5では電動スライドガラスサンルーフをオプションで選べること、そしてリアシートにリクライニング機構とリアシートヒーター、エアコンの吹き出し口調整が装備されています。
先代のCX-3とCX-5では、アクティブドライブディスプレイの装着に違いが見られましたが、CX-3のビックマイナーチェンジ後はアクティブドライブディスプレイをベースグレードを除き装備しているなど、CX-5の装備に近づいた面もあります。
CX-3とCX-5の費用比較
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/
販売価格
CX-3とCX-5の価格の比較は、ベースグレードで価格を比較します。
CX-3 | CX-5 | |
20S ガソリン2WD | 2,127,600円 | 2,570,400円 |
20S ガソリン4WD | 2,353,600円 | 2,797,200円(20Sのグレードが無いので25Sの車体価格) |
XD ディーゼル2WD | 2,436,480円 | 2,883,600円 |
XD ディーゼル4WD | 2,662,480円 | 3,110,400円 |
このように、車両本体価格には、かなりの開きがあることがわかります。
これは、車の性能や装備が違うことが要因ですが、約40万円から50万円の開きでしたら、トータルで比較して選ぶ価値があります。
CX-3とCX-5とでは、車体の大きさが大きく異なりますが、乗車定員は同じとなっています。
維持費が得なのは
年間の維持費としてかかるのは、燃料費、自動車保険料、メンテナンス費用、自動車税がおもな維持費ですが、この中で比較しやすい燃料費、自動車税を比べてみます。
そこで、CX-3とCX-5の主力であるディーゼルエンジンの4WDで比較します。
CX-3 | CX-5 | |
年間走行距離1万キロとした場合の燃料費で軽油1リッタ―当たり130円で計算 | 約61,000円 | 約70,000円 |
自動車税 | 39,500円 | 45,000円 |
4WDのディーゼル車を比較すると、年間約14,500円ほどの維持費の差が出ます。
もちろん、これに日常メンテンナンスや保険料の維持費がプラスされますが、通常の使用方法では維持費の差は20,000円以下となることが多いと考えられます。
おすすめの車種は
引用:https://www.mazda.co.jp/beadriver/safety/jncap/
CX-3とCX-5では、使用するユーザーによっておすすめ度が変わってきます。
毎日の通勤や日常の買い物に利用するだけならCX-3で十分ですし、2人乗りと割り切ってロングドライブも楽しむことができます。
しかし、4人家族で通勤にも使うのであれば、CX-5でなければ車内のスペースが厳しいといえます。
4人家族で車をメインで使いたい時にはCX-5がおすすめで、独身者や子供が手を離れた家庭で、夫婦2人でドライブを楽しみたいのであればCX-3がおすすめとなります。
CX-3とCX-5比較まとめ
マツダのCX-3とCX-5について比較しました。
CX-3もCX-5もマツダの主力車種です。
デザインも似ている2台ですが、ユーザーの棲み分けのために、大きさを変えて販売されているといえます。
CX-3にはCX-3 の、CX-5にはCX-5の良いところがありますから、自分の運転環境を考えて車選びをすれば、快適なカーラーフを送ることができます。
大人数で、移動する事が多いユーザーがCX-3を選択しては役不足ですし、狭い道や今までコンパクトカーを乗り継いできた人がいきなりCX-5に乗れば、その車幅の広さに戸惑ってしまいます。
また、維持費も重要となり、毎日通勤で使う方や休日のみ使う方もいますので、維持費を計算して上手に自分にあった車種を選ぶ必要があります。