今、スタイリッシュでコンパクトなSUVといえば、マツダCX-3とトヨタC-HRが人気です。
どちらも他にはないデザインで、最高のライバル車といえるでしょう。
今回は、この2台を徹底比較し、それぞれのおすすめのポイントをまとめていきたいと思います。
CX-3とC-HRを比較してそれぞれのおすすめポイントがわかれば、車種を選ぶヒントがみつかるかもしれませんね。
CX-3とC-HR
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/
スモールSUVのなかで、人気の高いマツダCX-3とトヨタC-HRですが、共にクーペの雰囲気が色濃く独創的なデザインが特徴で、まさに良きライバルといえる2台です。
デザインコンセプトが似ていますが、そのデザインやパワートレ―ンは全く異なり好みが分かれるところです。
今までのCX-3は、C-HRに比べ月間販売台数は大幅に少なく残念な状況でした。
しかし、このCX-3がビックマイナーチェンジを行い、各部を大幅に見直しをして、今までのCX-3より大きく進化をしています。
エクステリア
引用:https://toyota.jp/c-hr/grade/special/?padid=ag341_from_chr_top_grade_g_nero_thumb
人気のあるコンパクトSUVの中で、CX-3とC-HRはデザインはまるっきり違うように見えますが、コンセプトは同じ方向性を持っており、ロー&ワイドボディーとなっています。
流れるようなデザインのCX-3に対し、プレスラインを多用したC-HRはどこかガンダムを思わせるデザインとなっています。
そこで、CX-3とC-HRのエクステリアをサイズを比較しながらデザインの特徴を見ていきます。
CX_3のエクステリア
CX-3のエクステリアデザインは、マツダの「魂動」デザインで、躍動感ある生命力あふれる造形作りをコンセプトに開発されています。
クオリティーを追求したデザインは、ワンランク上の上質さを感じさせます。
デザインの特徴は、プレスラインを最小限にして流れるようなライン構成で陰影が生えるエクステリアとなります。
サイズは以下の通りになります。
・全長:4,275mm
・全幅:1,765mm
・全高:1,550mm
サイズからも、全高がSUVにしてはかなり低く抑えられており、立体駐車場でもギリギリ入れることができます。
C-HRのエクステリア
CH-Rのエクステリアデザインは、まるでコンセプトカーがそのまま市販されたかのような、斬新なデザインが特徴です。
幅広い年齢層から指示されるデザインは、個性的でフロント・サイド・リアのどこから見ても視線が釘付けとなります。
特に、フロントヘッドライトに内蔵されたウィンカーに流れるウィンカーを採用するなど、遊び心が満載です。
サイズは以下の通りとなります。
・全長:4,360mm
・全幅:1,795mm
・全髙:2WD 1,550mm (4WD 1,565mm)
C-HRは、2WDと4WDの車高を比べると4WDの車高が約15mm高くなっています。
エクステリア比較
全体のサイズは、非常によく似たサイズとなっており、全高ではCH-Rの2WDなら同じサイズとなります。
しかし、CX-3では2WDも4WDも車高は同じとなっており、サイドから見たデザインは、どちらも特徴があり、好みがわかれるところです。
4WDの場合は、スポーティーな雰囲気はCX-3がCH-Rを上回っているといえます。
インテリア
引用:https://toyota.jp/c-hr/interior/?padid=ag341_from_chr_navi_interior
CX-3のインテリア
CX-3のインテリアは、全ての乗る人が快適に心地よさを実感できる作りになっています。
フロントシートのセンタ―コンソールには、カップホルダーや小物入れとして使用できるマルチホルダーを採用しています。
リアシートにもセンタ―アームレストが配置され、カップホルダーも内蔵されています。
しかも、チャイルドシート使用時でも、センターアームレストの使用ができる広さを確保しています。
CX-3のインパネデザイン
CX-3ではインパネのセンターに大きなタコメーターを配置し、エアコン操作スイッチやエアコン吹き出し口にも丸いデザインを採用して丸の統一感を出しています。
また、インパネからセンタ―コンソールのデザインが、乗員を包み込むようデザインとされていることで、使いやすくそして機能性が高くなっています。
まさに、マツダの目指す「人馬一体」のデザインが、CX-3のインテリアデザインといえます。
CX-3の室内空間サイズ
・室内長:1,810mm
・室内幅:1,435mm
・室内高:1,210mm
室内空間は、コンパクトSUVなので期待するほど広くはありませんが、大人2名子供2名で移動する分には、問題ない広さとなります。
C-HRのインテリア
C-HRのインテリアは、ドライバーが運転しやすい環境作りを優先しています。
フロントピラーを細くし三角窓の視認性をよくするためにドアミラーの位置を低く後方に取り付けることで、斜め前方の視認性を上げています。
また、操作性はエアコンスイッチを直感的に操作できる工夫がされており、運転に集中できるよう視線を移さずに操作できるスイッチ類を配置しています。
この他、シートにもこだわりを持って設計されており、長距離ドライブでも疲れないよう、最適なホールドで体を支えることで、余計な力が体にかからないよう工夫されています。
C-HRのインパネデザイン
変わってC-HRですが、インパネデザインはドライバーの操作性を考えて、全てドライバー方向に傾けたデザインとなっています。
インテリアデザインやペダル配置などは、運転のしやすさを追求したデザインとなっています。
インテアデザインにもこだわりがあり、触った時の質感を大切に、違う素材も同じ素材に見せる職人技術が随所に見ることができます。
C-HRの室内空間サイズ
・室内長:1,800mm
・室内幅:1,455mm
・室内高:1,210mm
インテリア比較
CX-3とC-HRの室内サイズは、ほとんど変わらず室内高に関しては全く同じとなっています。
インテリアとして、全ての乗る人に上質で快適空間を与えるCX-3に対し、運転する愉しさを与えるのがC-HRといえます。
どちらの車も運転する上での快適性に差はあまりありませんが、同乗者の快適性はCX-3が上となります。
エンジン
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/driving/
トヨタとマツダとでは、環境性能や燃費性能を求めるエンジン開発が全く異なります。
トヨタは御存じの通り、ハイブリット車がお家芸となっていますから、C-HRにもハイブリット車のラインナップがあります。
マツダの場合は、SKY ACTIVEテクノロジーのクリーンディーゼルで、環境性能と低燃費を達成しています。
この他、どちらの車にもガソリン車がラインナップにありますが、全く異なるパワーユニットを用意している2台です。
CX-3のエンジンバリエーション
CX-3には、「1.8LDOHC直噴ディーゼルターボエンジン」と、「2L DOHC直噴ガソリンエンジン」の2種類をラインナップしています。
エンジン性能 | 2.0LDOHC直噴ガソリンエンジン | 1.8LDOHC直噴ディーゼルターボエンジン |
最高出力(kw/〔PS〕/rpm | 110〔150〕/6000 | 85〔116〕/4000 |
最大トルク(N・m〔kgf・m〕/rpm | 195〔19.9〕/2800 | 270〔27.5〕/1600-2600 |
大幅なマイナーチェンジで、ディーゼルエンジンは排気量が300㏄アップされ、よりパワフルで扱いやすいエンジンに生まれ変わりました。
排気量アップで重量増が心配されますが、エンジニアの努力で重量増は全くありません。
ガソリンエンジンでは、ピストン形状や燃料噴射の見直しで、低中速トルクを高めて力強い走りを実現しています。
クリーンディーゼルの燃費性能は、2WD(20km/L~23.2km/L)、4WD(19.0km/L~21.2km/L)と、非常に良好な数値を記録しています。
C-HRのエンジンバリエーション
C-HRには「1.8Lガソリンエンジンとモーターの組み合わせのハイブリッドエンジン」と「1.2L直噴ターボエンジン」が用意されています。
エンジン性能 | ハイブリッドエンジン | 1.2直噴ターボエンジン |
最高出力 kw/〔PS〕/rpm | エンジン72〔98〕/5200
モーター53〔72〕 システム総出力90〔122〕 |
85〔116〕/5200~5600
|
最大トルク N・m〔kgf・m〕/rpm | エンジン142〔14.5〕/3600
モーター163〔16.6〕 |
185〔18.9〕/1500~4000 |
走りの力強さや燃費性能もハイブリッド車が上を行くC-HRですが、高回転まで回すとかなりエンジン音がうるさく感じます。
ハイブリッド車の燃費性能は、実燃費で20km/L~21km/Lを記録しています。
エンジン比較
CX-3がディーゼルエンジンでC-HRハイブリッドエンジンがフラッグシップモデルとなるので、その2台を比べてみると、CX-3のディーゼルエンジンのほうが、のびやかで、軽く走ることができます。
しかし、C-HRは見かけほど軽快な加速は得られず、エンジン音が雑音でしかありません。
また、燃費に関してはディーゼルエンジンのほうが燃料代が安いので、ほとんど同じ燃費性能でもCX-3のほうがランニングコストが安くなります。
価格比較
CX-3とCH-Rには、それぞれ多くのグレードがあり、またエンジンや駆動方式により好みの車を選ぶことができます。
そのため、価格の幅も大きくなっています。
CX-3の車両本体価格
CX-3のガソリン車の車両本体価格は、212万円~282万円となります。
変わってディーゼル車の車両本体価格は、243万円~309万円となります。
ディーゼル車のほうが、1ランク上の価格帯となっていますが、運転支援システムなどは、ガソリン車もディーゼル車も同じ設定となります。
C-HRの車両本体価格
C-HRのガソリン車の車両本体価格は、229万円~284万円となります。
変わってハイブリッド車の車両本体価格は、261万円~297万円となります。
C-HRのハイブリッド車には4WDの設定がなく、2WDのみとなるほかは、ガソリン車もハイブリッド車もほとんど同じ装備となります。
価格比較
2台の価格を比べると、ほとんど同じ価格帯といえますが、C-HRの4WDにはハイブリッド車の設定がなく、その割に車両本体価格が高いことがわかります。
CX-3にもCH-Rにも同じような運転支援システムが装備されていますが、CX-3では標準装備となる自動防眩ミラーや18インチホイールはC-HRにはオプションとなるので、コストパフォーマンスはCX-3のほうが高いといえます。
CX-3とC-HRはどっちがおすすめか
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/support/
CX-3とC-HRは、同じクーペの雰囲気があるSUVで、装備品に関してはほとんど同等品が標準装備となります。
ここまでの比較で、ほぼすべてにおいて、CX-3が勝っており、おすすめはCX-3になります。
あとは、好みの問題もあるので、性能やコストパフォーマンスでは計り知れないところがあるのも事実です。
それでも、長期的に使用するのであれば、バッテリーの寿命の心配がいらない、クリーンディーゼル搭載のCX-3は魅力となります。
CX-3とC-HRの比較まとめ
CX-3とC-HRを比較してきましたが、それぞれ良いところがあり、選ぶのが難しい2台となります。
他にはないデザインも2台の共通する点であり、デザインを優先して選んでも後悔しない車です。
しかし、ビックマイナーチェンジで大きく変わったCX-3は、性能もコストパフォーマンスもC-HRを上回っています。
今回の比較ではCX-3がおすすめの車種となります。