新型CX-5は新車だけでなく、中古車も多く流通しています。
価格を比較すると、新車で購入するよりも中古車を購入する方がお得なのでしょうか?
それぞれのメリットについて調べてみました。
CX-5の新車と中古車比較
画像引用:https://www.tokai-mazda.co.jp/u-car/Detail/index/seq_no/2423A81100107
新車と中古車との比較ですが、ここで比較する中古車について解説します。
中古車といっても、CX-5のように年式の新しい車はいろいろ存在します。
・登録済み未使用車
・試乗車落ち中古車
・中古車
この3つに分けられるので、ひとつずつ解説します。
登録済み未使用車
まず、登録済み未使用車ですが、これは新車と一緒だと考えて大丈夫です。
特徴は、新車にナンバーを付けただけの車で、走行距離も100キロ以下の車が多いです。
車検もほぼ3年残っているので、新車とほとんど変わりません。
新車と異なる点
・好きなボディカラーやメーカーオプションが選べない
・マットやバイザー等の付属品が付いていない場合が多い
この2点です。
新型CX-5は受注が好評で、納車まで待つ期間が長いです。
そんな方には登録済み未使用車がおすすめです。
これなら納車待ちがなく、契約してから1週間から2週間ほどで納車されます。
試乗車落ち中古車
次に、試乗車落ち中古車です。
これは新車ディーラーで試乗車として使用していた車を、中古車ディーラーで販売している車になります。
新車登録から半年から1年ほど経過した車で、走行距離は5000キロ前後が多いです。
マツダの中古車ディーラーで販売しているので、新車保証の継承も受けられます。
試乗車落ち中古車は当然ですが、マイナーチェンジ前のモデルになります。
現在新車で購入可能なCX-5とは細部で異なります。
その分価格は若干安めの設定になっています。
中古車
最後に、中古車です。
これは普通に新車を購入したユーザーが下取に出したCX-5です。
1年半落ちくらいが多く、走行距離も1万キロから2万キロ前後になります。
マツダの中古車ディーラーで販売しているCX-5なら、新車保証継承が受けられます。
大型の独立した中古車業者で販売しているCX-5の場合は、購入後に保証継承を受ける必要があります。
現行KF型CX-5は発売からようやく2年ほど経過する時期なので、納車前の大掛かりな整備は必要ないでしょう。
保証継承だけ受けておけば大丈夫です。
以上のようにCX-5の中古車は3種類存在します。
登録済み未使用車は新車と大差ないので、中古車としては扱いません。
試乗車落ち中古車と、純粋な中古車に関して検討します。
CX-5の中古車相場はどのくらい?
CX-5の中古車相場を調べました。
こんな時、私が頼りにしているのがgoo-netです。
中古車情報に関しては有名なものが2つあります。
Gooとカーセンサーの違い
ひとつはGoo。
もうひとつはカーセンサーです。
Gooはプロトコーポレーションが運営しています。
中古車情報誌の老舗の会社です。
カーセンサーはリクルートが運営しています。
本業は求人情報誌です。
中古車業界で信頼が高いのはGooになります。
それがあるので、私はgoo-netで検索しています。
CX-5の中古車検索
現行KF型CX-5の中古車検索をしました。
KF型は平成29年式から存在します。
まだ年式が新しいので、修復歴ありの車や過走行の車はほとんどありません。
どの車もコンディションの良い車です。
CX-5の場合、ディーゼルが圧倒的に多いです。
平成29年式だと2年落ちになります。
走行距離は15000キロから20000キロ前後が多いです。
CX-5中古車の価格帯
そのような車の価格帯を調べると、下は約270万円から、上は300万円オーバーになります。
もっとも売れ筋のXDプロアクティブ2WDの新車車輌本体価格は、約310万円です。
2年落ちの20000キロ走行の車で270万円です。
この金額なら、値引きした新車と大差ありません。
これなら新車を買ったほうが断然お得です。
中古車ならもっと安くないと売れません。
CX-5の中古車がおすすめできない理由
CX-5の中古車には、中古車らしいお買い得感がある車はほぼ存在しません。
それには理由があります。
CX-5には輸出需要があるからです。
輸出需要
中古車ディーラーや中古車業者に高年式のCX-5が手に入ると、まずは中古車オークションに出品します。
中古車として店頭販売するのもひとつの方法ですが、CX-5の大半はオークション出品です。
オークションに出品すると、外国人バイヤーが日本の業者より高値で落札します。
そして海外に輸出して、販売します。
CX-5のディーゼル車は、海外で大人気です。
海外では中古車が日本の新車価格以上の値段で取引されています。
CX-5中古車が高値の理由
そのような状況なので、日本の中古車業者が高年式CX-5を仕入れるには、外国人バイヤーより高値を押さないと落札出来ません。
高額で落札したCX-5に利益を乗せて販売します。
結果的に、中古車でも新車と大差ない価格になってしまいます。
これはCX-5に限らず、輸出需要が高い国産SUVでは共通になっています。
特にCX-5のディーゼルモデルは輸出需要が高いので、中古車のお買い得感はありません。
それらを踏まえて、CX-5の新車購入前に確認しておくことを調べましたのでご覧下さい。
CX-5新車購入前の確認事項
画像引用:http://www.mazda.co.jp/cars/cx-5/feature/safety/?link_id=sbnv
CX-5はガソリンモデルとディーゼルモデルでは、全く異なる車になります。
大きな違いのひとつとして、優遇税制があります。
ガソリンモデルの税制
ガソリンモデルの大半はエコカー扱いではありません。
新車購入時に3年分の自動車重量税が掛かります。
さらに自動車取得税も減免措置がないので、しっかり課税されます。
重量税と取得税の合計は10万円以上になります。
自動車税は20Sが、年間39500円。
25Sと25Tは、年間45000円です。
自動車税の減免措置もありません。
ディーゼルモデルの税制
それに対しディーゼルモデルです。
ディーゼルモデルは、全車エコカー扱いです。
それもハイブリッド車と同等レベルの減税措置があります。
自動車重量税は100%減免なので、一切掛かりません。
しかも3年分の新車登録時だけでなく、初回車検時の2年分も100%減免です。
さらに自動車取得税も100%減免なので、一切掛かりません。
自動車税にも減免措置があり、2年目の自動車税が75%減免になります。
自動車税は本来45000円ですが、新車購入の翌年度の自動車税は12000円になります。
ガソリンモデルとディーゼルモデルの価格差
ガソリンモデルとディーゼルモデルは同レベルのグレードと比較すると、約30万円ディーゼルモデルが高額になります。
ですが諸費用でディーゼルモデルは10万円以上安くなるので、価格差は20万円以下になります。
それに加えてランニングコストが異なります。
燃費はガソリンモデルの20Sが約リッター12キロ、25Sは約リッター10キロ程度です。
それに対しディーゼルモデルの燃費は約リッター15キロです。
この差に加え、ガソリンと軽油の価格差があります。
お買い得なのはディーゼルモデル
トータルコストで考えると、車両本体価格が高額なディーゼルモデルのほうがお得になります。
さらに手放す際のリセールバリューも異なります。
CX-5の場合、ディーゼルモデルのほうが輸出需要が高いので高額査定になります。
ガソリンモデルとディーゼルモデルを金銭面で考慮すると、ディーゼルモデルが断然お買い得になります。
ガソリンモデルの優位性は、ディーゼルモデルでは得られないエンジンの静粛性です。
ディーゼルモデルのエンジン音は車の外や車内でもアイドリング時は若干耳障りです。
それを嫌う方にはガソリンモデルをおすすめします。
金銭面で割高になりますが、不快な思いを我慢してまで購入する必要はありません。
高額な買い物になるので、金銭面で納得されればガソリンモデルでもおすすめします。
ディーゼルモデルの影に隠れがちですが、ガソリンモデルも良く出来たSUVです。
CX-5の中古車関連まとめ
CX-5の中古車相場は、中古車ならではのお買い得感はありません。
ですがその要因は高い輸出需要による高額査定です。
特に輸出需要が高いディーゼルモデルは値落ちしにくいので、高額車両ですがトータルコストはお得になります。