マツダの新型CX-3は、マイナーチェンジ前と後では、外観上の変化がほとんど見られないという意見があります。
確かに見た目は、大きく変わっていないように思います。
これでは、マイナーチェンジした意味がないように思いますが、実は違うんです。
最新のCX-3は、旧型のCX-3とは使い勝手も乗り味も別の車となっています。
そこで、マイナーチェンジによって新型CX-3のどの部分に手が入り変更が行われたのか、詳しくご紹介していきます。
新型CX-3マイナーチェンジの変更点
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/safety/
変更点はいくつかあります。
その中でも、特にエクステリア・インテリア・エンジンの3点がマイナーチェンジのポイントです。
マイナーチェンジの変更点とは
CX-3のマイナーチェンジは、今回が4回目となりますが、エクステリアにまで手を入れたマイナーチェンジは今回が初となります。
また、心臓部であるエンジンには、新開発のディーゼルエンジンを搭載しています。
そして、操縦安定性や安全性能にも改良がくわえられ、車格感の向上が図られました。
そこで、変更された部分ごとに詳しく解説していきます。
エクステリア
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/design/
新型CX-3のエクステリアデザインの変更点は、ラジエーターグリル、フォグランプベゼル、ピラーガーニッシュ、リアコンビネーションランプ、ホイールデザイン、クロームサイドガーニッシュが変更され、「気品ある美しさと先鋭さ」をテーマに、さらに魂動デザインを進化させました。
ラジエーターグリル
旧モデルがグリルの端まで水平に伸びるデザインだったのに対し、新型では水平に伸びるラインを縁取りしています。
これにより、フロントフェイスが力強く見えます。
フォグランプベゼル
新型CX-3のフォグランプベゼル(フォグランプの周りを覆うパーツ)にグロスブラック(艶あり黒)が塗装されました。
これにより、上品で高級感あふれるフロントバンパーデザインとなっています。
ピラーガーニッシュ
BピラーとCピラーには、フォグランプベゼルと同じくグロスブラックに塗装されたピラーガーニッシュが取り付けられています。
CX-3を横から見た時に、ピラーの艶やかな黒が輝きを放ち、今までのCX-3より高級でよりインパクトがあります。
リアコンビネーションランプ
リアコンビネーションランプは、テールランプのことです。
新型CX-3では、テールランプ内部のデザインが一新されています。
旧型車は、コの字と細い水平線によるブレーキランプのデザインとなっていましたが、新型では丸型と2本の水平ラインで構成されたデザインとなっています。
LEDをテールライトに配置することで、後続車からの視認性が向上しています。
ホイールデザイン
ホイールデザインは、旧型・新型ともにフィンタイプのアルミホイールデザインとなっています。
旧型の切断面が、細いラインであるのに対し、新型では、切削面が外に広がっている形となっています。
クロームサイドガーニッシュ
新型CX-3のサイドガーニッシュには、インパクトがあるクロームメッキが施されています。
このメッキは、フロントバンパースカート部の両サイドまで取り付けられており、さりげなく高級感を出しています。
インテリア
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/interior/
新型CX-3のインテリアデザインは、これまでのCX-3のデザインを踏襲しつつ、センタ―コンソールの使い勝手の向上を図ったほか、インパネの素材の見直しを行い、より高級感ある室内へと変更されました。
これは、デミオから遠のき、アテンザに近い車格になったといえばわかりやすいでしょうか。
新型で変更となったデザインは以下の通りです。
センタ―コンソール
新型では、センタ―コンソールの設計が見直され、新たにアームレストが新設されました。
センタ―コンソール内部には、2枚の仕切りがありますが、使用者が自由にアレンジできるので、使用用途が広がるでしょう。
インパネソフトニーパッド
膝の当たる場所がプラスチックだと、長時間車に揺られれば痛くなってきます。
新型では、膝の当たる場所にソフトパッドが付いているので、ワンランク上の車のような快適さを確保しています。
リアシートアームレスト&カップホルダー
リアシートにもセンタ―コンソールとカップホルダーが付きました。
リアシートに2人で座った時でも、大きめのアームレストで快適な移動ができます。
今回の最大の変更点は、サイドブレーキを電動化したことでしょう。
電動パーキングブレーキを採用したことで、センタ―コンソールのデザインに自由度が広がり、コンパクトSUVとは思えない、流れるような室内デザインとなっています。
新型CX-3は、上質さと高級感をクラスを超えて身に着けたコンパクトSUVです。
新型ディーゼルエンジン
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/driving/skyactiv-d/#tab_anch
今回のマイナーチェンジの目玉の一つは、ディーゼルエンジンが新しくなったことです。
排気量
旧型の1.5Lから1.8Lに上がり、パワーが向上しています。
また、高回転でのトルクの向上で力強い走りと加速が味わえます。
燃費向上
通常、排気量が上がればエンジン重量も増加しますが、エンジニアの努力により、旧型の1.5Lエンジンと重量は変わりません。
重量が変わらずにエンジン出力が向上しているので、少ないアクセル開度で車を走らせることができますから、燃費も向上しています。
先進安全技術の向上
CX-3には、旧モデルでも運転支援システムや予防安全装置が取り付けられていましたが、今回新たに加えられたり、改良されたシステムとがあります。
例えば、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付)、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート、360°ビュー・モニターがあります。
新型CX-3 は、旧モデルよりさらに進化した先進安全技術を身に着け、ドライバーの負担の軽減に役立っています。
乗り心地向上
引用:https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/interior/
旧モデルまでは、ユーザーから乗り心地の指摘が多くあったことをCX-3開発主査である富山道雄氏も語っています。
今回は、乗り心地を改善するために、車両トータルで乗り心地の改善をしました。
改善点
サスペンションダンパーを大径化し、シートの見直しとタイヤまで新開発しました。
この中で最大の改良点は、マイナーチェンジでありながら、タイヤを新型CX-3の乗り心地向上のためだけに新開発したことです。
そして、CX-3の静粛性の向上を、今までより高めるために、鉄板の厚みを今までの0.65mmから0.7mmに0.05mm上げるのと、天井の内張素材を従来の6mmから8mmに上げたことで、静粛性を向上させています。
新型CX-3のマイナーチェンジまとめ
新型CX-3は、旧型からかなり大きなマイナーチェンジを行われています。
外観からでは、マイナーチェンジされたことがわかりにくいのですが、実は、たくさんの変更点がありました。
今回のマイナーチェンジでは、旧型に乗っているユーザーからの意見や指摘を取り入れています。
その結果、コンパクトSUVとは思えない高級感と乗り心地を実現することに成功しました。
新型CX-3は、外観にほとんど変化が見られなくても、旧型とは全く違うCX-3に進化しているんです。