オイル交換は非常に重要
我が家にやってきた スバル サンバー。
シェルター(災害時の避難場所)として考えるとメンテナンスをしっかりしていなければ、いざというときに故障していて使えない・・・となっては泣くに泣けません。
また、シェルターとして使用する際、やむを得ずエンジンをかけること(エアコン使用時等)もあると思いますが、フリクションロス(抵抗による損失)が減ることで燃費が良くなり、さらにエンジンが静かになればストレスも減り自分や家族を助けることに繋がります。
我が家にやってきた スバル サンバー スーパーチャージャーは1999年式ということでかなり古いのですが、走行距離は13万キロ強。それでも年式の割には走行距離は少ない感じです。
リコール対策もしっかりしていたようですので一安心ですが、次は基本のオイル交換です。譲ってくれた従兄弟に確認したところ、某自動車メーカーの純正オイルが入っているとのこと。
これはいかんということで、早速交換することにしました。
「安いオイルを早めに交換」は大間違い
「安いオイルを早めに交換すればよい」という人がたまにいますが、完全に間違っています。
オイルはただ入っていればよいというものではないのです。
オイルの選択を間違えるとエンジンの寿命は圧倒的に短くなります。
オイルをケチっている人は大体エンジン不調で余計な出費を強いられている(その時期が早い)と思います。
それはなぜか。
エンジンが痛むのは「エンジンをかける時(コールドスタート)」です。
これはエンジンを止めている間にオイルがオイルパンに降りていくのでエンジンスタートの時はオイルが金属表面に殆どいないことになり、保護されないので金属同士がこすれあってしまうためです。
ちょっと高級なエンジンオイルになるとエステル等の成分が金属に張り付いてエンジンをかけたときも金属表面を保護してくれているので金属同士がこすれあい摩耗することは考えにくくなります。
なので、貧乏人の私は余計な出費を抑えるために敢えてオイルは高級なものを入れることにしています。
シェルター仕様は壊れないことが重要なのでちょっと良いオイルを入れましょう。
これを使えば簡単にオイル交換できちゃうよ
交換は上抜きのオイルチェンジャーを購入して自分で行いました(必死になりすぎて作業中の写真を撮り忘れました)。
このオイルチェンジャーは上のポンプをシュコシュコしてタンクの内圧を下げ、陰圧でオイルを吸い出してくれる優れものなのです。オイルレベルゲージからオイルを抜く形になります。
手順は
1)オイルレベルゲージを抜いてその穴にオイルチェンジャーのノズルの先を一番奥まで差し込む
2)オイルチェンジャーのポンプをシュコシュコする
3)汚れたオイルが吸い上げられてタンクに溜まっていきます
4)抜けが悪くなったらまたポンプをシュコシュコ
5)抜けきったらノズルを抜いて終わり
簡単にオイルが抜けるので誰でもできると思います。
取り出した廃油は専用の廃油処理箱(200円くらい)に入れてゴミとして捨てます。
オイル交換も自分でできるようにしていれば、災害時、整備工場がしばらく稼働できないといった時でも対処できます。普段から練習しておくと良いと感じました。
信頼性抜群!驚異のエンジンオイル
使用するオイルは20年以上愛用しているSPEED MASTER(スピードマスター)のフラッグシップ(ちょっと贅沢をしました)PRO RACING 5W-30を使用します。
このSPEED MASTER PRO RACING 5W-30 は 1Lで3,850円(税込み)もします@@;
2.6L必要でしたので3本購入。
お小遣いが吹き飛びました(悲)。
指定粘度は0W-20 も含まれていましたので、燃費を考えてそちらにしようかとも考えましたが、年式が古いので5W-30で様子見をします。スピードマスターのフラッグシップグレードに0W-20が見当たらなかった(追記:プロショップにはあるみたいです)のも理由の一つです。
※商品画像がダサいのは許してください(滝汗)
このオイルは100%化学合成で、エステル系をベースオイルとしています。
通常エステル系ベースオイルは完全エステル結合をさせられずに余分な酸が残り、それが悪影響を及ぼして寿命が短いといわれますが、SPEED MASTERは違います。
ベースオイルにとことんこだわり続けていて、余分な添加剤を極力排除しているということで今までの経験上、寿命はかなり長いです。
実はわたくし、モータースポーツをかじっていたことがありまして、コンマ数秒を競う競技の為、いかに速く走れて信頼できるか、オイルに関してははいろんなメーカーを試してこれにたどり着いた次第です。
特に気に入っているのはコーナーの出口でアクセルを開けていくとき気持ちが良いほど思い通りにエンジン回転が上がってくれるのでしっかりとトラクションをかけて走ることができます。
我が家のサンバーはRR(リアエンジンリア駆動)なのでほんとにトラクションが良くかかります。
まだ燃費を計測していませんが、今までの経験では燃費がかなりよくなります。
こちらも期待。
そして何より、熱に強い特性があり、D1のドライバーさんに聞いたのですが、油温が上がって油圧が下がってきた場合、他社メーカーのオイルは二度と元には戻りませんが、SPEED MASTERのPROシリーズは油温が下がると油圧が復活するので安心してアクセルを踏めるとのことでした。
以前、十勝の24時間耐久レースで優勝したチームのエンジン屋さんがこっそりSPEED MASTERを使っていたと聞いたことがあります(その時のレースカーには他のオイルメーカーのステッカーが貼ってありましたが)。
タダで譲ってもらった車に入れるオイルにしては高価ですが、エンジンをいたわる意味で考えると、壊して修理代をかけるよりもはるかにコストパフォーマンスは良いと考えて使っています。
燃費も良くなるので、さらに良しです。
ちなみに我が家のスバル サンバー スーパーチャージャー(5MT)に入れるオイルの規定量は2.4Lですが、今回はオイルフィルターも交換したのでプラス0.2Lの2.6L入れました。
(のちに100㎖の添加剤を入れますのでその分を差し引いて入れてます)
オイルの入れすぎは燃費悪化等の問題が発生するのでしっかりと計って入れます。
SPEED MASTERの1Lオイルボトルには側面に半透明のゲージが付いているので、どれくらい入れたかわかります。
親切ですね。
私はオイル交換時、使い捨てのじょうごを使っています。
プラスティック製のじょうごと比べてこれならば場所を取らず、車に載せたままでも気になりません。
スピードマスターの1Lボトルであれば入れた量もわかりますのでこれで十分です。
・エンジンが静かになりアイドリング時の振動をあまり感じなくなった
・エンジンを回しているときのがさつなノイズが激減した
(エンジンが遠くで回っている感じです)
・初期のアクセルタッチが非常に良くなりアクセルコントロールがしやすくなった
・パワー感、トルク感をかなり感じるようになった
脅威のオイル添加剤も入れてみた
さて、今回は13万キロを超えたエンジンということで、ちょっと贅沢をしてSPEED MASTERのRECOVER MAGIC(スピードマスター リカバーマジック)という添加剤も使ってみました。
古くなったエンジンをもう一度元気にしちゃいましょ~というオイル添加剤です。
こちらは1本で5,280円(税込み)です。
エンジンオイル3~6Lに100ml(1本)とのことでしたので、迷わず全量投入。
こちらはエンジンのフィラーキャップを開けてそこから投入します。
違いを体感したいならばこのようにエンジンオイルと別々で入れることをおすすめします。
私はオイル交換して1000km程度走行後にこの添加剤を入れてみました。
注)写真は妻に熱望されて妻の車に入れているときの写真です。ファインセラミックスが入っているので白っぽいです。ちなみに妻の車は息子がこれまた先日タダで譲ってくれた日産デュアリスです。
通常、SPEED MASTERのオイルを入れていれば添加剤が欲しいとは思いませんが、このSPEED MASTER RECOVER MAGICはシール材を膨張させてオイル漏れを防ぐ効果があるエステル成分が入っているとのことなのでオイル漏れや圧縮低下の予防並びに対策が出来そうです。
我が家の スバル サンバー は少しオイルがにじんでいるようですので実はこの効果にかなり期待しています。
また、放熱性ファインセラミックスが入っているとのことで、エンジンがさらにスムーズになることも期待します。
同じ働きをするものにニ硫化モリブデンや黒鉛が入っている添加剤を見ますが、これらに対して熱安定性がはるかに高いのが特徴とのことですので、モータースポーツ(ラリー、耐久レース、そしてドリフト等)で使用しても「熱でオイルが使いものにならなくなる」ということはないのではないかと思います。
添加剤を投入した後、妻を助手席に乗せたら「エンジンが静かになってない?ブルブルしないし」と言われました。おばちゃんでも体感できる性能に、ほくそ笑む私なのでした。
燃費が良く、エンジンが静かなシェルター仕様に近づく第一歩といったところでしょうか。
・さらにエンジンが静かになり振動が少なくなった。
・エンジンの吹け上りがさらに鋭くなった。
・ピストンが『ぶれる』感覚は皆無。
・低回転から一気に8,000回転まで回る。
これで満足せず、次回はちょっと気になっているロイヤルパープル5W-20 を試してみようかな。と考えています。
正規輸入品 ロイヤルパープルHPS 5W-20 ROYAL PURPLE SYNTHETIC OIL HPS WITH SYNERLEC 一般用エンジンオイル 1QT(0.946L)
これです。
レーシンググレードではないのですが、3,000円強/1Lでした。
結論から言うとめちゃくちゃ良いです。
この前に入れていたスピードマスターが5W-30で、今回は5W-20を入れたので、少し柔らかいためもあるのか、初期のタッチも良く、スムーズにエンジンが回ります。
また、どの回転域でもエンジンノイズは少ないと感じます。古い車ですので極圧剤が良いように作用しているのかもしれません。
前回は添加剤まで入れていたこともあり高くつきましたが、この価格でこの性能は文句なしです。
ただ、熱に強いスピードマスターの様な過酷な使用方法は試していないので、長距離走ることがあればレポートします。
いやぁそれにしても目からうろこでした。
ではまた。