2017年にマイナーチェンジし、さらに魅力的になった新型ヴォクシー。
今回は、各社ミニバンとのスペックを徹底比較します。
新型ヴォクシーのスペックと同じミニバン<セレナ(日産)とステップワゴン(ホンダ)>を比較します。
燃費スペックを比較!
やはり、このご時世燃費を気にせずにはいられないでしょう。
ということで、まずは、ヴォクシー、セレナ、ステップワゴンの3車種の燃費を比較してみましょう。
燃費が一番良いのは?
カタログ値を比較してみます。
セレナe-POWER:26.2km/L
ステップワゴンハイブリッド:25.0km/L
ヴォクシーハイブリッド:23.8km/L
燃費のみの比較なら、セレナに軍配が上がりました。
エンジンスペックを比較
次に、燃費順にエンジンの特徴を見ていきましょう。
セレナe-POWER(日産)
燃費1位のセレナに搭載されるのは、「e-POWER」システムです。
(最高出力136ps/最大トルク320Nm)
「e-POWER」システムは、注目のパワーユニットで、発電用の1.2リッターエンジンと駆動用のモーターを組み合わせています。
ステップワゴン(ホンダ)
燃費2位のステップワゴンに採用されているのが、ハイブリッドシステムです。
搭載エンジンは、2リッター DOHC アトキンソンサイクル i-VTECエンジンです。
<最高出力107kW(145ps)/最大トルク315M・m(17.8kgf・m)>
モーターの最高出力は、135kW(184ps)で、最大トルクが315N・m(32.1kgf・m)です。
基本的にエンジンは、バッテリーへの発電機としての役割を担っています。
高速道路の巡航中には、「エンジンドライブモード」に切り替わって、駆動力として作動します。
システム最大出力は、158kW(215ps)となっております。
ヴォクシー(トヨタ)
燃費3位のヴォクシーに採用されているのは、トヨタハイブリッドシステムです。
(最高出力99ps/最大トルク142Nm)。
エンジン性能が一番いいのは?
エンジンの出力比較においても、セレナに軍配が上がる形となりました。
しかし、これはあくまでカタログ上での数値であり、走行シーンによっては逆転する可能性もあります。
走行シーンでの違いとは?
カタログ上で、一番性能がいいセレナe-POWERが得意ではないシチュエーションがあります。
それは、モーターのみで走行する高速の巡行や上り坂での加速など、強い負荷がかかり続けるシーンです。
そういったシチュエーションでは、バッテリーをみるみる消費しています。
そうなるとエンジンも充電のためにフル稼働してしまい、結果的に燃費が悪化してしまうのです。
一方、ヴォクシーハイブリッドやステップワゴンハイブリッドは、セレナe-POWERが苦手なシチュエーションでも燃費が悪化しにくいんんです。
その理由は、バッテリーだけではなく、エンジンも動力として併用することができるからです。
そのために、セレナe-POWERのように燃費効率を大きく悪化する可能性が低いというわけです。
カタログ値では、セレナに軍配が上がりましたが、走行条件によっては、その差がなくなるということなんです。
車両価格を比較
車両価格も車を選ぶときに重要なポイントですよね。
いくら燃費がよくて、燃料代を抑えることができたとしても、車両価格が高いのは困りますよね。
車両本体価格で比較してみましょう。
車両価格を比較
セレナe-POWER:2,968,920円(e-POWER X)~3,404,160円(e-POWER ハイウェイスターV)
ステップワゴン ハイブリッド:3,300,480円(2.0スパーダハイブリッドbホンダセンシングAT)〜3,559,680円(2.0スパーダハイブリッドGEXホンダセンシングAT)
ヴォクシーハイブリッド:3,014,280円(HYBRID X)~3,269,160円(HYBRID ZS)
最低価格は、セレナe-POWER(e-POWER X)でした。
人気グレードで車両価格を比較
ハイブリッドで人気があつまるのは、上位グレードとなっています。
すべての車両にエアロパーツをまとったグレードが用意されています。
例えば、ヴォクシーハイブリッド・HYBRID ZS、セレナe-POWER・ハイウェイスターシリーズ、ステップワゴン・スパーダハイブリッドです。
各車両の価格上限を比較するとヴォクシーハイブリッドに軍配が上がります。
最安値のヴォクシーと最高値のステップワゴンを比較するとなんと約29万円も差がありました。
29万円の差は大きいですよね。
29万円をガソリン代として計算してみます。
ガソリン代を150円/Lとすると、1940L入れることができるんです。
ステップワゴンの燃費で、1940L分ガソリンがあれば、48,420kmも走行することができるんです。
荷室スペック比較
それぞれの車種の荷室について比較していきます。
セレナ
引用:http://www.nissan.co.jp/
「デュアルバックドア」と名付けられた2段階式のテールゲートを採用しています。
上部のみの開閉が可能で、狭い駐車場などでも開くことができ、小さい荷物のみを収納する際に便利なんです。
ステップワゴン
引用:http://www.honda.co.jp/STEPWGN/
「わくわくゲート」が、ステップワゴンにとって最大の特徴ともいえます。
テールゲートに横開きのサブドアを組み込むことで、後方に壁や車両があっても省スペースで開閉可能なんです。
さらに、このドアから室内へ人が乗り込むこともできてしまうんです。
ヴォクシー
引用:https://toyota.jp/catalog/voxy_main/book/#target/page_no=1
ヴォクシーのリアハッチは、ベーシックなタイプが採用されています。
間口も広いので、大きな荷物を入れるには十分なサイズになっています。
また、開口部類パーツが少ないデザインなので、車本来の剛性も高そうですよね。
特別な使い方をしない方や、シンプルなデザインが好きな方にはおすすめです。
スペック比較で買いはどれ?
走りを求めるならセレナ
車好きで走りを求めるのであれば、正直セレナe-POWERを選びたいところではあります。
モーター特有の走りは気持ちいいし、e-POWER Driveも楽しい。
余裕があれば、プロパイロットも装着したくなるなどセレナには魅力がたくさんあります。
普通のミニバンが飽きたらステップワゴン
ステップワゴンは、リアの「わくわくゲート」にオリジナリティがありますし、さらにその使い方同様リアのデザインが左右非対称になっていることも、普通のミニバンに飽きた人にとって新鮮ですよね!
定番のミニバンならヴォクシー
一般的なユーザーがミニバンに求めるのは、「比較的手ごろな価格で安心かつ快適に移動できる車」ではないでしょうか。
そうなると価格面でNO,1であった新型ヴォクシーが筆頭に上がります。
もちろん、安いだけではなくヴォクシーハイブリッドは、完成された先代プリウスのシステムを使用していて安定感があります。
低価格なのに、標準装備も充実しているのでお得感もあります。
更に、トヨタ車ということで、手放すときもある程度のリセールバリューが期待できるのは間違いありません。
新型ヴォクシースペックのまとめ
新型ヴォクシーと他のミニバンのスペックを比較しました。
いまだ衰えることの知らないミニバン市場ですが、各メーカー多種多様なデザイン・走行性能・機能性・価格設定と同じミニバンでも違いがありました。
このあたりは、ユーザーである私たちの求めるものによって、選ぶことができる選択肢も増えてきています。
ぜひミニバン購入をご検討の方は実際にディーラーなどで実車を見て、触れて、試乗してください。
そうすることによってきっと自分に、自分の家族の合った1台が見つかるはずです。
ご家族をお持ちの方は、奥様とのお話合いを密に行っておきたいところですよね。