新型ヴェゼルのパワーユニットには、ハイブリッドとガソリン車があります。
ヴェゼルを買うときに、迷うのがこのパワーユニットという方も多いのではないでしょうか。
迷う理由の1にハイブリッドとガソリンの特徴がわかりにくいのでどちらにしたらいいのかわからないということもあると思います。
そこで、新型ヴェゼルのハイブリッドとガソリンについて加速性能や燃費性能などの特徴について徹底比較します。
新型ヴェゼルに用意されているパワーユニット
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/performance/driving/
2つのガソリンエンジンは、1.5L i-VTECエンジンと1.5L VTECターボエンジンとなっており、ターボエンジンはTOURINGのみの設定となります。
ハイブリッドエンジン性能(1.5L i-VTEC)
ホンダには、3種類のハイブリッドシステムを持っていますが、ヴェゼルに搭載されているハイブリッドは、スポーツハイブリッドi-DCDと呼ばれるユニットが搭載されています。
大きな特徴は、低燃費はもちろんのこと、スポーティーな走りもできるユニットだということです。
ユニットを小型化したことにより、ヴェゼルのようなスモールSUVにも大きな空間を生み出すことができます。
エンジンスペック
132PS/6,600rpm(モーター:29.5PS/3-2,000rpm)
・システム最高出力:152PS
NAガソリンエンジン(1.5L i-VTEC)
マイナーチェンジ前から、このエンジンはラインナップにありましたが、今回のマイナーチェンジで改善されて、燃費が向上しています。
それにより、さらにパワーと低燃費を両立したガソリンエンジンとなっています。
ガソリンエンジンでは、ヴェゼルのスポーティーグレードであるRSにも搭載されており、シリンダー内に直接燃料を噴射する直噴エンジンにより効率よく低回転からトルクを発揮します。
ガソリンターボエンジン(1.5L VTEC TURBO)
今回のマイナーチェンジで新たに追加されたのがこのターボエンジンです。
ただし、TOURING専用ユニットとなっています。
このエンジンは、シビックハッチバックと共通エンジンで、最高出力172PS/5,500rpmを発揮します。
発進時から高速合流まで、ストレスのない加速性能を発揮します。
新型ヴェゼルのハイブリッドとNAガソリンエンジン比較
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/performance/driving/
新型ヴェゼルに用意されているパワーユニットを選ぶ場合、燃費性能はもちろんのこと、走らせてストレスのないこともポイントの1つです。
一人乗車の時や、大勢で乗車する時、そして遠出する時にそれぞれのユニットにはメリットやデメリットが見えてきます。
そこで、3種類のパワーユニットの中から、まずはハイブリッドとNAガソリンエンジンの加速性能と燃費性能を、車の使い方に分けて見ていきます。
加速性能
加速性能は、すべてのステージでハイブリッド車のほうが優れています。
発進加速、高速の合流などはハイブリッドならではの滑らかな加速で、NAガソリンエンジンのヴェゼルを大きく上回ります。
特に、5人フル乗車させると、NAガソリンエンジンでは車が重く感じることがあり、長距離移動にはかなりストレスを感じることとなります。
高速移動をされる方やアップダウンの多い道を走行することが多い方は、ハイブリッドエンジンがおすすめです。
燃費性能
カタログ値(JC08モード)
燃費性能は、ガソリン車が、19.6km/l~21.2km/lとなっています。
一方のハイブリッド車は、21.6km/l~27.0km/lです。
約2km/l~6km/l分もハイブリッド車の燃費が優れていることがわかります。
実燃費
では、実際の燃費についても比較してみます。
条件は、一人で乗車した場合です。
ガソリン車:13km/l~15km/l(市街地走行)、17.0km/l~18km/l(郊外・高速道路)
ハイブリッド:17km/l(市街地走行)、20km/l(高速道路)
比較してみると意外とNAガソリン車とほとんど変わりません。
新型ヴェゼルのハイブリッドとガソリンターボエンジン比較
引用:https://www.honda.co.jp/VEZEL/webcatalog/styling/other/
新たに、マイナーチェンジで新型ヴェゼルに投入されたガソリンターボエンジンは、いままでのNAガソリンエンジンのウィークポイントでもあった、パワフルさに欠ける部分を大きく補ったパワーユニットです。
エンジンパワーが上がれば当然燃費も気になるところなので、ハイブリッドと比べて加速性能と燃費性能の違いを見ていきます。
加速性能
新型ヴェゼルのハイブリッドは、より気持ちよい走りを出すためのスポーツハイブリッドなので、かなりパワフルに走らせることができますが、このハイブリッドモデルに肉薄する性能を与えられたのが、ガソリンターボエンジンです。
ガソリンターボエンジンとハイブリッド2.4Lエンジン
1.5L VTECターボの加速性能は、2.4Lエンジンを凌ぐパワーとトルクを発揮し、大人が4、5人乗ってもパワー不足を感じない加速性能があります。
ガソリンターボエンジンとHYBRLID RS
ハイブリッドには、2.4LエンジンよりもスポーティーなHYBRID RSが用意されています。
この2種類のエンジンにも特徴があります。
高速道路の走行では、ガソリンターボエンジン(TOURING)のほうがパワーのゆとりと快適性は、上になります。
一方で、市街地走行では、モーターアシストのあるHYBRID RSのほうが滑らかな加速で乗り心地が快適です。
燃費性能
燃費性能を比較すると、当然ハイブリッドのほうが燃費は良くなります。
ハイブリッドの燃費性能は、前述のとおりですが、ターボモデルの燃費は、カタログ値で17.6km/l(JC08モード)となっています。
ターボモデルの実燃費は、市街地走行で13~15km/l、高速道路で16km/lを記録している口コミが多くあります。
前述のガソリン車の燃費は、13km/l~15km/l(市街地走行)、17.0km/l~18km/l(郊外・高速道路)でした。
このデータを比較すると、NAガソリンエンジンとガソリンターボエンジンとでは、燃費にほとんど差がないことがわかります。
新型ヴェゼルのハイブリッドとガソリン車比較まとめ
新型ヴェゼルのハイブリッドとガソリン車を比較してきました。
燃費性能はハイブリッドに分があるものの、高速走行ではターボモデルのTOURINGの方が走りに余裕があります。
たしかに、燃費は車を選ぶ上で重要ですが、新型ヴェゼルは走りの愉しさを教えてくれる車でもあります。
実際には、リッター当たり3km~4kmの燃費の差がハイブリッドとガソリン車にはありますが、走りの愉しさを考えると、ガソリン車はおすすめの車となります。