トヨタの人気ミニバン「ヴォクシー」は、ガソリンとハイブリッドがあります。
一般的には、ガソリンよりもハイブリッドの方が燃費はいいと言われています。
しかし、本当に、ハイブリッドの方がいいんでしょうか。
いままで、ガソリン車しか乗ったことがないと実感がわかないですよね。
そこで、今回は、ヴォクシーハイブリッドの実燃費がどれくらいなのかをカタログ燃費と比較してみたいと思います。
実際にヴォクシーハイブリッドに乗っているオーナーさんの声もご紹介します。
ヴォクシーハイブリッドのカタログ燃費
ヴォクシーのカタログ燃費は、23.8km/Lです。
ヴォクシーのガソリン車は、カタログ燃費が、16.0km/Lになっています。
カタログ上では、ハイブリッドの方が、7.8km/Lも燃費がいいということになっています。
カタログ燃費の落とし穴
ご存じの方の多いかもしれませんが、カタログの燃費は、計算上の燃費です。
計算上の数値なので、実際の燃費と差があることがあります。
差が出てしまうのは、燃費の計算方法に原因があるかもしれないんです。
実は、カタログに記載されている燃費は、「JC08モード燃費」といわれています。
「JC08モード燃費」とは、1Lのガソリンで、何キロ走行できるかを測定した方法で計算されています。
実際に走行するときは、給油したガソリンの量によって何キロ走行することができたかが重要ですよね。
その点でも、この計測方法は、実際の燃費とかけ離れていると批判も多い測定法なんです。
ヴォクシーハイブリッドの実燃費
では、気になるヴォクシーハイブリッドの実燃費は、どれくらいなんでしょうか。
目安を調べるために、ヴォクシーハイブリッドに乗っているオーナーさんの口コミ情報をもとに調査しました。
尚、実燃費は、市街地・高速道路・郊外の3つのシーンに分けてご紹介していきます。
市街地の実燃費
市街地でのヴォクシーハイブリッドの実燃費は、約16.0~18.0km/Lです。
市街地走行は、買い物や送り迎えなどで良く走るシーンだと思います。
ヴォクシーハイブリッドは、市街地でよく起こるストップやスタートを多く繰り返すシーンがとても「苦手」なんです。
ハイブリッドの仕組みとして、走り出しではアクセルを踏み込みモーターを駆動させて走ります。
しかし、ハイブリッドシステムの充電が少なくなってくるとエンジンが駆動するようになります。
そうなってくるとガソリンを消費する為、燃費が悪くなります。
市街地では、信号も多く停車する機会があります。
そして、そのたびに、スタートをするので、ハイブリッドの充電が少なくなることも考えられます。
その結果、カタログ値よりも実際の燃費が悪くなってしまいます。
市街地でも信号がほとんどない場所の場合は、燃費はもう少し良くなるかもしれませんね。
高速道路の実燃費
高速道路の走行では、約18.0~20km/Lで走行しているオーナーさんが多いです。
市街地の燃費と比べると、約2.0㎞/L も燃費が良くなっています。
やはり、高速道路は、信号がなく、ほとんど停車することがないですからね。
一定の速度で走行することができるので、高速道路は、燃費が良くなりますよね。
ただ、困るのは、渋滞の時です。
渋滞にはまってしまうと、ヴォクシーハイブリッドが苦手な発進と停車の繰り返しになってしまいます。
その場合は、市街地よりも燃費が悪くなる可能性がありますね。
郊外の実燃費
ヴォクシーハイブリッドの郊外地での実燃費は、約20~22km/Lです。
これは、高速道路の燃費よりも更に約2.0㎞/Lも良くなっています。
高速道路よりも燃費が良くなるっていうのは、意外ですよね。
しかし、ヴォクシーハイブリッドならではの理由があるんです。
実は、ヴォクシーハイブリッドが、一番燃費効果を発揮するのが「郊外地」なんです。
高速道路を走行しているときが、一番燃費がいいと考える人も多いと思います。
それは、間違いではないんですが、ガソリン車の場合に限られるんです。
実は、ハイブリッドは、高速走行よりも60km/hくらいの中速域が一番得意なんです。
なぜかというと、高速走行になるとモーター+エンジンの駆動となるので、ガソリンの消費が多くなってしまうからなんです。
その点、郊外ではモーターのみで走行できる時間が長いので、燃費がいいんです。
トータルの実燃費
市街地、高速道路、郊外と3つのシーン別の実燃費をまとめました。
ヴォクシーハイブリッドを使用する時は、この3つのシーンの組合せで走行することになります。
実際にボクシーハイブリッドに乗っているオーナーさんの実燃費は、「18~21km/L」の間で走行している方が多いです。
この数値は、オーナーさんの実燃費から計算した値なので、この間に収まる方が多いと考えられます。
もちろん、走るシーンの割合や乗車人数、気候やエアコンの使用状況によって実燃費は大きく左右されます。
大人数でエアコンをフル稼働しながら、市街地しか走らないという方は、燃費が悪くなります。
反対に、少人数でエアコンをほとんど使わない郊外在住の方は、燃費が良くなります。
ヴォクシーハイブリッドの実燃費調査のまとめ
ヴォクシーハイブリッドの実燃費をまとめました。
カタログの燃費が、23.8km/Lに対して、実燃費は、「18~21km/L」と若干下回る結果となりました。
燃費達成率は、75.6%~88.2%となります。
この数値は、カタログ燃費と比べても決して悪くない結果です。
私も実際にハイブリッドカーに乗っていますが、ガソリンを満タンにしたときに確認すると走行可能距離は毎回違うんです。
その理由としては、どんな運転をするかによって、燃費にも影響していると考えています。
例えば、急発進、急停車、急ハンドルの運転が多かったかどうかです。
これをしてしまうと燃費がどうしても悪くなります。
燃費が悪くなるから、安全運転をしようと意識するだけでも、実燃費が違ってきます。
また、ハイブリッドには、マルチインフォメーションディスプレイが付いています。
このマルチインフォメーションディスプレイを使えば、瞬間燃費やトータル燃費を小まめにチェックすることができます。
そうすれば、燃費向上に役立てることができるようになります。
今回の燃費は、あくまでオーナーさんの実績値から算出しています。